糸数健一

糸数 健一のプロフィール

糸数 健一（いとかず けんいち、1953年8月18日生まれ）は、日本の政治家であり、沖縄県与那国町の町長を務めています。彼は与那国町議会議員を3期務め、その間には議会の議長も経験しました。

学歴と初期経歴

沖縄県八重山郡与那国町祖納に生まれた糸数氏は、東京理科大学の理学部第二部に入学しましたが、卒業には至りませんでした。その後、気象庁での業務を経て、2006年に与那国町議会議員選挙に立候補し、初めて当選を果たします。その後、3期連続で当選し、2014年9月から2017年6月まで町議会の議長としての役割も果たしました。

町長選挙と当選

2017年6月30日、糸数氏は議員を辞職し、同年8月の与那国町長選挙に立候補しましたが、現職の外間守吉氏に僅か28票差で敗北しました。投票当日の有権者数は1,343人で、最終投票率は92.93%でした。

2021年には再び与那国町長選挙に出馬し、雇用創出や町民の所得向上を目指す公約を掲げました。その結果、同年8月8日に開催された選挙で、現職の後継候補で前与那国町議会議長の前西原武三氏や元与那国町議会議員の池間龍一氏を破り、初当選を果たしました。投票当日の有権者数は1,327人で、最終投票率は91.03%でした。

町政での取り組み

町長に就任した後、糸数氏は特に島の安全保障に焦点を当てています。台湾有事に備えた島外避難体制を整えるための施策として、与那国空港の滑走路延伸や比川集落への港湾新設を政府に要請しました。さらには、ミサイル部隊の配備に関する必要性についても言及し、配備については町長の権限で判断する意向を示しています。しかし、住民への十分な説明が不可欠であるとも強調しており、「町民はミサイルに対する強い懸念を持っており、説明会を開催する必要がある」と述べています。

2022年には、武力攻撃に対する応急対策や復旧のための資金を確保することを目的とした「危機事象対策基金」が創設され、町議会でその条例案が可決されました。

2023年6月15日には、防衛省の浜田靖一防衛大臣と会談し、役所の新庁舎にシェルターとして使える地下施設を設けるための財政支援を求めています。このような取り組みから、糸数健一氏は地域の安全保障と住民の生活向上に向けた強い意志を持っていることが伺えます。

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