紀伊田辺運転区

紀伊田辺運転区は、和歌山県田辺市に所在する西日本旅客鉄道（JR西日本）和歌山支社の管轄下にある組織です。主に運転士が所属し、紀勢本線（きのくに線）における列車運行を支える重要な役割を担っています。

乗務範囲

運転士が実際に乗務する区間は、紀勢本線（きのくに線）の和歌山駅から新宮駅間です。この区間は、風光明媚な海岸線や山間部を走り、多様な景観を楽しめる路線として知られています。

沿革

紀伊田辺運転区の歴史は、1940年（昭和15年）8月8日に紀伊田辺機関区として発足したことに始まります。当時の鉄道は蒸気機関車が主流であり、機関区はそれらの車両の整備や乗務員の配置を行う拠点でした。

1987年（昭和62年）4月1日、国鉄分割民営化に伴い、紀伊田辺機関区は紀伊田辺運転区として新たなスタートを切りました。運転区への改組は、鉄道運営体制の変化を反映したものであり、より効率的な乗務員管理体制の構築を目指したものでした。

紀伊田辺機関区時代の所属車両

紀伊田辺機関区時代には、様々な種類の蒸気機関車が配置されていました。以下に主な車両を列挙します。

C11形 (1935年-1939年)
230形 (1941年)
C58形 (1941年-1965年)
1070形 (1941年)
6000形 (1947年-1949年)
B20形 (1947年, 1951年-1957年)
6760形 (1951年-1955年)
D60形 (1955年-1965年)
C50形 (1961年-1965年)

これらの蒸気機関車は、紀勢本線（きのくに線）における旅客輸送や貨物輸送に活躍しました。特にC58形やD60形は、長期間にわたって運用され、地域の人々の生活を支える重要な役割を果たしました。

参考文献

『国鉄動力車配置表』1931年より1965年までの1945年を除く隔年分
『世界の鉄道』1967年、朝日新聞社

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