紀伊駅

紀伊駅の概要

和歌山県和歌山市北野に位置する紀伊駅（きいえき）は、西日本旅客鉄道（JR西日本）の阪和線沿いにある駅です。この駅は、駅番号JR-R51が付けられています。紀伊駅は、大阪府との境を成す和泉山脈にある雄ノ山峠を越える際に利用され、隣接する山中渓駅との間の距離は8.1kmと、阪和線では最も長い区間となっています。

歴史

紀伊駅の歴史は1930年6月16日にさかのぼり、阪和電気鉄道の和泉府中駅から阪和東和歌山駅（現在の和歌山駅）に至るまでの延伸によって開業しました。この駅は、その後の変遷を経て、1940年1[[2月1日]]に南海鉄道に吸収され南海山手線の駅となり、1944年には国有化され、国鉄の阪和線に組み込まれました。1968年には貨物の取り扱いが廃止され、その後1984年には荷物扱いも終了しました。1987年の国鉄分割民営化ではJR西日本の駅となり、1988年には朝夕の快速列車が停車するようになりました。1992年からはみどりの窓口が営業を開始し、1998年には自動改札機が設置され、2003年にはICカード「ICOCA」の使用が可能になりました。

最近では、2018年に駅ナンバリングが導入され、2022年にはみどりの窓口の営業が終了し、券売機が更新されました。

駅の構造

紀伊駅は、島式ホームが2面4線設けられており、待避設備を備えた地上駅です。駅舎と2つのホームは同じ高さに設計され、跨線橋でつながっています。のりばは、駅舎側から順に1番から4番までが設けられています。主本線として機能するのは2番・3番のりばで、1番と4番は待避線となっています。ホームは高台にあり、駅舎とは階段でつながっているため、駅の入り口がやや目立つ作りとなっています。

紀伊駅は和泉砂川駅が管理している直営駅で、和歌山県内では最北端の駅です。また、みどりの券売機が設置されており、ICOCAカードが使用可能です。

利用状況

2022年度のデータによれば、紀伊駅の1日平均乗車人員は3,243人であり、和歌山県にあるJRの駅では和歌山駅に次いで第2位となっています。近年の1日平均乗車人員の推移は、安定した利用がされていることを示しています。

駅の周辺

紀伊駅周辺地域は、1959年に和歌山市に編入される前は海草郡紀伊村と呼ばれていました。駅名はこの地域の歴史を反映しています。近隣の和歌山市府中には府守神社があり、紀伊国の国府跡とされる重要な地域です。

バス路線

紀伊駅前には「紀伊駅前」停留所があり、和歌山県道7号線沿いに複数のバス路線が発着しています。和歌山バスの83・84・85系統は六十谷線として南海和歌山市駅行きや川永団地行きのバスを運行しています。また、紀伊バス那賀による紀伊粉河線も利用可能で、さまざまな方面にアクセスできます。

隣の駅

紀伊駅の隣には、阪和線の和泉砂川駅と六十谷駅があり、快速や普通列車が運行されています。これらの駅との接続を活用することで、広域的な移動が可能となっています。

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