紀南農業協同組合

JA紀南（紀南農業協同組合）について

JA紀南は、かつて和歌山県田辺市に本所を置いていた農業協同組合です。2003年4月1日、田辺市および西牟婁郡内の9つの農協が合併して誕生しました。

合併の経緯

JA紀南は、以下の9つの農協が合併して発足しました。

田辺市農業協同組合
紀南農業協同組合
白浜信用農業協同組合
とんだ農業協同組合
上富田農業協同組合
なかへち農業協同組合
日置川農業協同組合
すさみ町農業協同組合
串本町農業協同組合

この合併により、JA紀南は地域における農業の中核的な役割を担うこととなりました。

その後

2011年には、南高梅の買い付け価格に関するカルテルを結んでいた疑いにより、公正取引委員会の立ち入り検査を受けました。また、2017年からは、全国農業協同組合中央会（JA全中）の代表理事会長にJA紀南出身の中家徹が就任しています。

2019年には、倉庫屋根上での作業における安全措置の不備により、労働安全衛生法違反で送検されています。

未来

2025年4月1日には、JA紀南を含む和歌山県内の全8農協が合併し、和歌山県農業協同組合として新たに発足することとなりました。これにより、JA紀南としての歴史に幕を閉じ、県全体の農業を支える新たな組織の一員となります。

事業内容

JA紀南は、以下の事業を行っていました。

営農指導事業
販売事業
店舗事業
金融事業
共済事業
加工事業
購買事業

これらの事業を通じて、地域の農業を多角的に支援していました。

事業区域

JA紀南の事業区域は、以下の地域でした。

和歌山県田辺市（旧龍神村、旧本宮町を除く）
和歌山県西牟婁郡上富田町
和歌山県西牟婁郡白浜町
和歌山県西牟婁郡すさみ町
和歌山県東牟婁郡串本町（旧串本町部分）

拠点

JA紀南には、本所のほかに、多数の支所や店舗がありました。主な拠点としては、以下のものがあります。

本所・各部
営農経済本部
上秋津支所
中央支所
新庄支所
東支所
田辺支所
稲成店
芳養谷支所
上芳養店
秋津川店
長野店
三栖支所
鮎川支所
富里店
三川店
近野店
栗栖川支所
市ノ瀬店
口熊野支所
朝来支所
市鹿野店
白浜支所
とんだ支所
日置支所
すさみ支所
佐本店
串本支所
ファーマーズマーケット紀菜柑
産直市場あぜみち

主な産物

JA紀南の主な産物は、以下の通りです。

梅（南高梅）
みかん
スモモ（大石早生・サンタローザ・ソルダムなど）
花卉（ガーベラ・ユリ・スターチス等）
レタス

これらの産物は、ファーマーズマーケットなどで販売され、地域の人々に親しまれていました。

JA紀南は、2025年4月1日に和歌山県農業協同組合に統合されますが、その歴史と地域農業への貢献は、今後も語り継がれることでしょう。

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