紀州農業協同組合

紀州農業協同組合（JA紀州）

紀州農業協同組合（JA紀州）は、和歌山県御坊市湯川町に本所を置いていた農業協同組合です。2025年4月1日には、県内8つのJAと合併し、和歌山県農業協同組合として新たに発足することになりました。

歴史

JA紀州は、1998年10月1日に、御坊市および日高郡内の6つの農協が合併して紀州中央農業協同組合として発足しました。合併した農協は以下の通りです。

御坊市農業協同組合
御坊農業協同組合
紀伊かわべ農業協同組合
中津村農業協同組合
美山村農業協同組合
龍神村農業協同組合

その後、2014年4月1日には、みなべいなみ農業協同組合とグリーン日高農業協同組合を合併し、現在の紀州農業協同組合に名称を変更しました。

組織再編

2022年10月24日には組織再編が行われ、金融・共済窓口の統廃合が実施されました。本店営業部は湯川支店に、丹生営業所は日高川支店に、美山支店は中津出張所に、切目川出張所・稲原出張所は印南支店に、高城出張所は梅の郷支店に、岩代出張所は南部出張所にそれぞれ統合されました。また、川辺支店が日高山支店に、中津支店と龍神支店はそれぞれ中津出張所、龍神出張所に名称変更されました。南部出張所はアグリセンターみなべに移転しています。

これに先立ち、同年10月21日には、西本庄倉庫、清川事業所、南部出張所、堺倉庫、下山路事業所、印南支店、山口集荷場、真妻事業所の各所に設置されたATMが廃止されました。ただし、統廃合で廃止された高城、岩代のATMは存続しています。

事業内容

JA紀州は、以下の事業を通じて地域農業を支援していました。

指導事業: 農業技術の指導や経営相談など
経済事業: 農産物の販売や生活資材の供給など
信用事業: 貯金、融資など
共済事業: 生命共済、建物共済など
葬祭事業: 葬儀の施行など

事業区域は、和歌山県内の以下の地域をカバーしていました。

御坊市
日高郡（日高川町、印南町、みなべ町、日高町、美浜町、由良町）
田辺市龍神村

拠点

主な拠点として、本店、アグリセンターみなべ、各支店・出張所がありました。

本店: 総務部、金融部、共済部、店舗部、購買部、監査室
アグリセンターみなべ: 営農対策部、販売部

主な産物

JA紀州の事業区域では、以下のような農産物が生産されています。

みかん
八朔
いよかん
スイカ
イチジク
ゴーヤー
レタス
ピーマン
ミニトマト
ほうれん草
うすい
キヌサヤ
梅（紀州みなべの南高梅）
スイートピー
ハナハマサジ（スターチス）
ヒマワリ
* かすみ草

特に、梅（紀州みなべの南高梅）は特産品として知られています。

マスコット

JA紀州のマスコットキャラクターは「きちゅうくん」で、紀州犬がモチーフとなっています。

今後の展望

2025年4月1日に、JA紀州を含む和歌山県内の全8農協が合併し、和歌山県農業協同組合が発足します。これにより、経営基盤の強化や事業の効率化が図られ、地域農業への貢献が一層進むことが期待されています。

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