約束の夏
『約束の夏』は、東海テレビ制作、フジテレビ系列で
1992年7月6日から
10月2日に放送された
昼ドラマです。月曜日から金曜日の13時30分から14時まで放送され、全65話で構成されています。このドラマ以降、同枠の作品は全て
ステレオ放送となりました。
概要
物語は、大富豪の御曹司である野々村哲也と、貧しい家庭で育った桜井太という二人の男性を中心に展開します。二人は境遇の違いを超えて友情を深めますが、共通の友人である田宮葉子との関係が、彼らの友情を試すことになります。葉子はファッションデザイナーを目指す女性で、当初は増田洋介の愛人でありながらも、哲也と太の良い友人でした。しかし、葉子が太と婚約した後、土壇場で哲也を選んで結婚したことから、哲也と太の間に深い溝が生まれてしまいます。一度は友情を取り戻すものの、彼らの周囲の人々を巻き込んだ愛憎劇へと発展していきます。
主要な登場人物
田宮葉子(演:大沢逸美)
ファッションデザイナーを夢見る女性。増田洋介の下で働いていましたが、哲也と太との間で心が揺れ動きます。最終的に哲也と結婚したことが、二人の友情を壊すきっかけとなります。
野々村哲也(演:四方堂亘)
大富豪の御曹司。ジャズを通じて太と親友になりますが、葉子との結婚が原因で太との関係が破綻。後に「帝都ホテル」の社長となります。
桜井太(演:井出一馬)
伊豆で民宿を営む貧しい家庭で育ちました。哲也と葉子の友人でしたが、葉子が哲也と結婚したことで、哲也を激しく憎むようになります。大学卒業後、銀行に就職しますが、後に退職し、不動産会社「AWA開発興産」を起業します。井原景子と結婚。
井原景子(演:可愛かずみ)
井原大作の娘で、後に太と結婚します。
野々村清一郎(演:天田俊明)
哲也の父。
野々村静江(演:大森暁美)
哲也の母。
野々村貴子(演:木村里枝)
哲也の妹。
井原大作(演:二瓶鮫一)
景子の父で、「太陽経済」の編集長。
大熊英雄(演:エド山口)
ゲイバー「RIMO」のマスター。哲也たちの良き相談相手。
江川雄二(演:郷田ほづみ)
貴子の夫でしたが、後に離婚。
増田洋介(演:松崎しげる)
ファッションデザイナーで、葉子とは不倫関係。
桜井剛(演:石田太郎)
太の父。
田宮絹代(演:小松みどり)
葉子の母。
綾野小路満里子(演:泉本教子)
哲也の婚約者。
宮本(演:日埜洋人)
太が社長を務める「AWA開発興産」の秘書。
チャーリー(演:チャーリィ湯谷)
「チャーリーズバー」のマスター。
スタッフ
このドラマには、数多くのスタッフが関わっています。企画は出原弘之(東海テレビ)、脚本は坂田義和、
林誠人、鶴島光重が担当しました。音楽は
本多俊之が手掛け、主題歌「約束の夏 ~Farewell My Summer~」も彼の演奏です。演出は福田真治、小池唯一、小松貴生、中根康邦が担当し、プロデューサーは中根康邦(東海テレビ)、森雅之・平野一夫(
泉放送制作)が務めました。制作は東海テレビ放送と
泉放送制作が共同で行っています。
外部リンク
約束の夏 - テレビドラマデータベース
このドラマは、複雑な人間関係と愛憎劇を通して、人間の感情の機微を描いた作品として、多くの視聴者に愛されました。