紙漉町

紙漉町（かみすきまち）概要

紙漉町は、青森県弘前市に位置し、郵便番号は036-8221です。江戸時代から続く歴史ある地区で、2017年6月1日のデータによれば、町の人口は295人、188世帯が生活しています。地域は土淵川の東側に広がり、弘南鉄道大鰐線の近くにあります。特に中央弘前駅に近い場所で、周囲には吉野町、富田、桜林町、富士見町、新寺町と接しています。

地理

紙漉町の地理的な特徴は、土淵川に沿った位置であり、周囲の地域ともアクセスが良好です。東側にはこの川が流れ、交通面では弘南鉄道大鰐線による利便性が強調されます。具体的には、中央弘前駅からのアクセスが可能で、北側は吉野町、東は富田、南は桜林町や富士見町、西は新寺町といった他の町と接しています。

歴史

紙漉町は1677年（延宝5年）に町割りが行われ、当初は紙漉職人が多く住んでいることが記録されています。普光院近くの清水に紙漉所が設けられ、「カミシキハダチ」と名付けられていました。1719年（享保4年）には、町内に10軒の町屋が存在しており、引き続き紙漉職人が住んでいたことが伺えます。

1756年（宝暦6年）には、楮町の支配下となり、町屋数は25軒に増えており、御用紙漉所も運営されていました。1889年（明治22年）に町村制の施行により、中津軽郡清水村の一部として統合され、1928年（昭和3年）には弘前市に編入されました。

昭和以降、地域には多くの湧水があることが特徴で、地元では「シツコ」と呼ばれ、紙漉きだけでなく、茶を立てる際にも重宝されています。1956年（昭和31年）には、一部が富士見町として分割されています。

施設

紙漉町には、地域特有の自然環境を利用した施設がいくつか存在します。たとえば、美しい湧水のある「富田の清水」や、地域住民にとって便利な郵便局が設置されています。弘前紙漉町郵便局、土淵川紙漉町緑地も地域の重要なプレイスです。また、教育面では弘前文化学院の文化幼稚園があり、地域に密着した教育環境が提供されています。医療機関としては、川崎歯科が利用されています。

交通

交通手段も整っており、弘南バスが町内を運行しています。具体的には、富士見町にあるミニバスの停留所から城南経由で桜ヶ丘団地までアクセス可能です。また、弘南鉄道大鰐線の中央弘前駅も近く、地域の移動に便利です。

小・中学校

地域の子どもたちは、弘前市立の小学校や中学校に通うことができ、教育の環境も充実しています。

近年もなお、紙漉町はその歴史と文化を大切にしながら、地域住民が協力し合いながら生活しています。

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