紫陽駅 (ソウル特別市)

紫陽駅 (チャヤンえき)

紫陽駅は、大韓民国のソウル特別市広津区紫陽3洞にある交通機関の一つで、ソウル交通公社7号線に属しています。この駅の番号は728です。開業は2000年8月1日で、当初は「トゥクソム遊園地駅」として知られていましたが、2024年の駅名変更を経て現在の名前になりました。

駅構造

この駅は、7号線の中では唯一の高架駅として設計されており、相対式ホームが2面、2線あり、両側から出入りができます。また、フルスクリーンタイプのホームドアが設置されており、安全性の向上が図られています。改札口は北側と南側にそれぞれ1ヶ所ずつ設けられており、北側には化粧室もあります。駅の出入り口は合計で4ヶ所あり、通常は1番から4番まで開放されていますが、夏季の漢江の洪水に際しては2・3番の出入口が閉鎖され、1・4番のみに制限されます。

利用状況

紫陽駅の一日平均利用者数は年々変動しています。特に開業初年度の2000年のデータを基にした場合、平均的な利用状況は駅の成長を示しています。近年では、駅周辺の発展とともに利用者数が増加傾向にあります。

駅周辺の施設

駅の周辺には多くの施設が存在しており、地域住民の生活に密着した形で利用されています。例えば、ノルンサン市場や老遊山治安センター、ソウル童子初等学校、新陽中学校などが近隣に位置しています。また、トゥクソム漢江公園は旧トゥクソム遊園地の跡地に広がる公園で、自然を楽しむことができるスポットとして人気です。その他にも、紫陽社会福祉館や韓国産業人力公団など、地域の生活を支える多様な施設があります。さらに、清潭大橋の下を通るルートもあり、交通の便が良いことも特徴です。

駅名変更の経緯

駅名の変更については、興味深い歴史があります。当初の計画段階では「紫陽駅」という名前が仮のものでしたが、地域住民の反対意見やトゥクソム遊園地の販促問題から「トゥクソム遊園地駅」と命名されました。しかし、公園の名称変更や住民の意見を受けて、地名の整合性が保たれないという理由で改名が提唱されるようになりました。2008年からは地域住民による駅名改称の要求が起こり、2018年には広津区行政が「紫陽駅」への変更を提案するも、一定の反対を受けました。そして2024年に入ると、再び改名の協議が進行し、最終的にはソウル市の承認を得られ、見事に新しい名前へと変更される運びとなりました。

隣の駅

この駅の隣には、ソウル交通公社の7号線に属する建大入口駅（727）と清潭駅（729）があります。紫陽駅はこの路線の中心的なハブともなり、地域内外へのアクセスを広げています。

紫陽駅はその立地や周辺環境の特徴、そして歴史的背景を考慮することで、ソウルにおける重要な交通の要所としての役割を果たしています。

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