細川隆司

細川 隆司教授のプロフィール

細川隆司（ほそかわりゅうじ、1958年7月9日生まれ）は、日本の歯科医師及び大学教授であり、現在は公立大学法人九州歯科大学の歯学部で教授を務めています。彼は、日本口腔インプラント学会および日本補綴歯科学会の専門医・指導医として、口腔インプラント治療の分野において幅広い専門知識を有しています。

経歴

細川教授は福岡県出身。福岡教育大学附属小倉小学校、附属中学校、久留米大学附設高校を経て、九州歯科大学の歯学部に進学し、卒業しました。1990年には同大学の大学院歯学研究科博士課程を修了し、歯学博士の学位を取得しました。在学中には、日本学術振興会の特別研究員として採用された経歴があります。

大学院修了後、1990年から1991年の期間にはアメリカのハーバード大学歯学部で研究員として留学しました。帰国後は九州歯科大学の助手としてそのキャリアをスタートさせ、その後広島大学歯学部でも助手として勤務し、同大学附属病院では講師を歴任しました。2003年からは九州歯科大学歯学部の教授を務めており、同附属病院では口腔インプラント科の科長としての役割も果たしています。

専門研究

大学院時代には生化学を専攻し、特に骨の石灰化に関連する成長軟骨における基質小胞（マトリックスベジクル）について研究を行っていました。この研究の中で、乳酸脱水素酵素の存在を顆粒内に発見するなど、重要な成果を上げました。博士論文のタイトルは「歯槽骨補填に関する研究 -天然焼成骨-コラ-ゲン複合体の応用-」です。

現在、細川教授の専門はインプラント治療および歯科再生医療に焦点を当てています。特に日本において、ミニマルインターベンション（低侵襲外科）インプラント治療の先駆者として知られています。All-on-4を中心とした即時インプラントの手法を普及させるために、精力的に臨床、研究、教育に取り組んでいます。

著作

細川教授は数多くの著書を執筆しており、代表的な作品には以下があります。
1. 『ミニマルインターベンションインプラント』（医歯薬出版、2007年、春日井昇平と共著）
2. 『即時インプラント』（医歯薬出版、2006年、市川哲雄と共著）
3. 『インプラント補綴のエビデンス』（医歯薬出版、2005年、渡邉文彦と共著）

家族背景

教授の父、細川貞雄は海軍兵学校の卒業生であり、戦後は九州歯科大学において骨分裂線の研究を行った解剖学者及び歯科医師です。母方の祖父である坪根政治は、坪根式咬合器や坪根式バイトゲージを考案した九州歯科大学の名誉教授として名を馳せています。細川教授の家族は、歯科医療の分野において非常に影響力のある存在です。

今後も、細川隆司教授は日本の歯科医療の発展に寄与し続けるでしょう。

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