結城政朝

結城政朝：戦国時代の武将、結城氏中興の祖

結城政朝（ゆうき まさとも）は、室町時代後期から戦国時代にかけて活躍した武将であり、下総結城氏の15代当主として知られています。「結城中興」と称され、その生涯は激動と変革に満ちていました。

生い立ちと家督相続

文明11年（1479年）、結城氏広の子として誕生。しかし、わずか2歳で父が亡くなり、3歳で家督を相続することになります。幼少のため、実権は重臣・多賀谷和泉守に握られ、その専横を許す状況が続きました。一族の山川景貞が家督相続に干渉し、その子・基景が結城氏の養子となっていたという説もあります。

実権奪回と戦国大名への脱皮

成人した政朝は、多賀谷基泰の勧めにより多賀谷和泉守を討ち、ついに実権を奪回します。これにより、結城氏の家中を掌握し、戦国大名としての道を歩み始めました。

宇都宮氏との同盟と対立

宇都宮成綱の娘を正室に迎えたことで、宇都宮氏、さらには足利高基との間に義兄弟としての同盟関係を築きます。永正の乱では、岳父・成綱と共に足利高基を支援し、佐竹氏・岩城氏連合軍を破るなどの軍事的な成功も収めました。しかし、成綱の死後、宇都宮氏との関係は悪化。宇都宮忠綱は政朝の才能を恐れ、結城領への侵攻を計画します。

河原田合戦と宇都宮氏との決別

大永3年（1523年）の河原田合戦では、皆川氏を援護し宇都宮氏と戦います。この戦いで皆川氏は大きな打撃を受けましたが、政朝は宇都宮氏の撃退に成功。しかし、この合戦がきっかけとなり、宇都宮氏との関係は決定的に決裂しました。

猿山合戦と宇都宮忠綱の追放

大永6年（1526年）には猿山合戦で宇都宮氏に大勝し、宇都宮一族の芳賀興綱らと協力して忠綱を追放します。これにより、本領の中村十二郷を回復しました。

隠居後の活動と晩年

大永7年（1527年）、家督を子の政直に譲り隠居。しかし、その後も小山氏の内紛に介入し、子・高朝を小山氏当主に擁立するなど、 активな活動を続けました。

天文14年（1545年）または天文16年（1547年）7月13日に死去。享年69歳。

結城政朝は、室町時代から戦国時代への移行期において、結城氏を戦国大名として確立した重要な人物です。その生涯は、 داخلی紛争、周辺勢力との駆け引き、そして軍事的な成功によって彩られています。

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