結城駅 (岐阜県)

結城駅について

結城駅（ゆうきえき）は、岐阜県揖斐郡谷汲村（現在の揖斐川町）にあった名古屋鉄道（名鉄）谷汲線の駅で、長瀬駅と谷汲駅の間に位置していました。この駅は、地域の過疎化が進む中で2001年10月1日に谷汲線が廃止される前に廃駅となりました。

歴史

結城駅は1926年に、谷汲線の前身である谷汲鉄道の一部として開業しました。開業当初は、隣接する長瀬駅との間に長瀬茶所駅が存在していましたが、この駅は1958年に廃止されています。

• - 1926年4月6日: 谷汲鉄道の黒野駅から谷汲駅間が開業、同時に結城駅も開設されました。
• - 1944年3月1日: 名古屋鉄道が谷汲鉄道を合併し、結城駅は名鉄の谷汲線の駅として運行が続けられました。
• - 1948年11月1日以前: 駅は無人化され、その後も利用は続きましたが、徐々に利用者が減少しました。
• - 1990年4月23日: 結城駅は廃駅となり、その歴史に幕を下ろしました。

駅構造

結城駅は単式ホームを1面1線持つシンプルな構造で、列車の交換ができない作りでした。2017年5月時点では、結城神社参道の東側にホームの跡と思われる土盛りが残っており、駅の社務所東奥にはかつての駅ホームに通じていたと思われる石段の痕跡も見られました。

利用状況

結城駅は、周辺地域の過疎化が影響し、乗降客が大幅に減少し続けました。1990年の廃駅直前には、年間の乗降客数はわずか138人、1日平均では1人にも満たない状況でした。高校生が通学で利用しているものの、普段は自転車を使っており、雨や雪といった悪天候の日にのみ結城駅を利用する状態でした。このため、1日の利用者がゼロの日も多くありました。

1960年前後の利用状況に関しては、岐阜県の統計書デジタルアーカイブに基づく詳細データもありますが、1954年以前や1964年のデータは該当項目が不明で、1965年以降の情報は未公開のものが多いです。

隣接する駅

結城駅の近くには、名古屋鉄道の谷汲線に所属する長瀬駅と谷汲駅があります。また、1958年までは結城駅と長瀬駅の間に長瀬茶所駅が存在していましたが、実際には1944年に一時休止されています。

関連項目

• - 廃駅
• - 日本の鉄道駅一覧

このように結城駅は地域の交通の歴史の中で重要な役割を果たしてきましたが、現在はその痕跡がわずかに残るのみです。

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