統一人民自由同盟

統一人民自由同盟（UPFA）

統一人民自由同盟（United People's Freedom Alliance, UPFA）は、スリランカの政党連合であり、2004年から2015年にかけて同国の政権を担いました。ここでは、UPFAの歴史、所属政党、そしてその後の変遷について詳しく解説します。

歴史

UPFAは2004年の国政選挙に向けて結成されました。同年4月2日の選挙では、総票数の45.6%を獲得し、225議席中105議席を獲得。過半数には届かなかったものの、議会で最大勢力となり政権を掌握しました。その後の連立交渉や合流を経て、9月には過半数を達成しました。

しかし、2005年4月には、主要政党の一つであったスリランカ人民解放戦線（JVP）がUPFAを離脱し、クマーラトゥンガ政権は少数与党となります。

2005年11月の大統領選挙では、マヒンダ・ラージャパクサを擁立し、総票数の50.29%を獲得して勝利。2010年1月の大統領選挙でも再びラージャパクサを擁立し、内戦終結を追い風に57.88%を獲得して再選を果たしました。同年4月の国政選挙でも、過半数を大きく超える144議席を獲得する大勝を収めました。

2015年の大統領選挙では、再びラージャパクサを擁立しましたが、与党から離反したマイトリーパーラ・シリセーナに敗北。シリセーナは大統領就任後、スリランカ自由党（SLFP）に戻り党首に就任。3月にはUPFAの代表にも選出されました。しかし、8月の国会選挙では、復権を狙うラージャパクサの下で野党として臨み、49議席を失う大敗を喫しました。

その後、復権を目指すラージャパクサが新たにスリランカ人民戦線（SLPP）を率いて躍進。2019年10月には、SLFPなど17政党がSLPPも含む新たな政党連合、スリランカ人民自由同盟（SLPFA）を結成しました。

所属政党

結成時（2004年）

UPFAは、2004年の結成当初、以下の7政党から構成されていました。

スリランカ自由党 (SLFP)
スリランカ人民解放戦線 (JVP)
スリランカ人民党
ムスリム民族統一同盟 (MNUA)
人民統一戦線 (MEP)
民主統一国民戦線 (DUNF)
民族解放人民党 (DVJP)

2012年

2012年時点では、以下の17政党がUPFAに所属していました。

スリランカ自由党 (SLFP)
全セイロン・ムスリム会議
セイロン労働者会議 (CWC)
スリランカ共産党 (CPSL)
民族解放人民党 (DVJP)
イーラム人民民主党 (EPDP)
エーラヴァール民主戦線
国民遺産党 (JHU)
スリランカ社会主義平等党 (LSSP)
スリランカ自由党 (CLD)
人民統一戦線 (MEP)
全国自由戦線 (JNP)
シンハラ大地の子偉大な合意党 (SMBP)
スリランカ人民党
スリランカ・ムスリム会議
タミル人民解放の虎 (TMVP)
高地人民戦線

UPFAは、スリランカ政治において重要な役割を果たした政党連合であり、その変遷はスリランカの政治情勢を反映しています。

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