統一進歩党 (ギニア)

統一進歩党（PUP）とは

統一進歩党（Parti de l'unité et du progrès、PUP）は、ギニアの政党です。1992年に結党され、2008年のクーデターまで与党の座にありました。ランサナ・コンテ政権下では事実上の一党優位政党制が敷かれていました。

概要

統一進歩党は、全てのギニア人の統一を国民国家的な主張として掲げていました。経済自由主義に沿って、反共・反社会主義を主張していましたが、ネオリベラリズム政党ではなく、古典的な自由主義の立場を取っていました。

歴史

1992年の結党以来、統一進歩党はギニアの政治において圧倒的な力を持っていました。2002年6月30日に行われた議会選挙では61.57%の得票率で、114議席中85議席を獲得しました。これは、同党の支配的な地位を示すものでした。

2003年の大統領選では、ランサナ・コンテ大統領が95.25%という圧倒的な得票率で再選されました。しかし、野党が選挙の不正を予想してボイコット運動を行ったため、この選挙は大きな議論を呼びました。

クーデター後

2008年12月22日にランサナ・コンテ大統領が死去すると、国軍がクーデターを起こし、政権を掌握しました。これにより、統一進歩党の支配は終焉を迎えました。クーデター後、統一進歩党は著しく弱体化しましたが、政党としては存続しています。

コンテ政権の有力者であり、軍の介入がなければ憲法上の後継者となっていたであろうアブバカール・ソンパレは、2010年6月の大統領選挙に立候補しましたが、得票率は約1％にとどまりました。

現在、統一進歩党はかつての勢いを失っていますが、ギニアの政治における一定の役割を担い続けています。今後の動向が注目されます。

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