絵門ゆう子

絵門 ゆう子（えもん ゆうこ）

絵門ゆう子は、日本のアナウンサー、女優、エッセイスト、そして産業カウンセラーとして多くの人々に知られています。本名は三門裕子で、1957年3月18日に東京で生まれました。彼女の父は元整理回収機構監査役の堀内好訓であり、親戚には元日本銀行総裁の三重野康がいるという背景を持っています。

経歴

絵門は、津田塾大学の国際関係学科を卒業した後、1979年にNHKにアナウンサーとして入局します。当初は堀内裕子という名前で活動し、初任地の大阪放送局でキャリアをスタートしました。大阪時代に結婚し、その際に池田裕子と名を改めました。1982年には25歳という若さで『NHKニュースワイド』のキャスターに就任し、1986年までその役割を果たしました。退局後はフリーアナウンサーとしての道を歩み始め、TBSのテレビ番組にも出演しました。

その後、彼女の参加した人気ドラマ『金曜日には花を買って』を機に女優としての活動を始め、芸名を「桐生裕子」、「桐生ユウ子」、「桐生ゆう子」といった形で変化させました。女優としての活動が進む中、彼女はさまざまなジャンルのテレビドラマやバラエティ番組に出演しました。

がんとの闘病

2000年、絵門はがんの告知を受けます。母親をがんで亡くした経験から、西洋医療に対する不信感を抱き、その後約2年間は民間治療に専念しました。しかし、がんは全身に転移し、その過程で聖路加国際病院の医師たちによる西洋医療との接触が、彼女の考え方に変化をもたらしました。新たな思いを胸に、彼女は芸名を「絵門ゆう子」に改め、自らの闘病記やエッセイ、絵本を執筆しました。

彼女は、2003年に『がんと一緒にゆっくりと』という著書を出版し、さらに同年からは朝日新聞にコラムを連載し始めました。その後、抗がん剤治療の効果が薄れたため、自然治癒に努めることになります。

最期の日々

2006年4月3日、絵門ゆう子は転移性乳癌のため、聖路加国際病院で永眠しました。享年50歳でありましたが、その人生と闘病は多くの人々に勇気や希望を与え続けています。

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