絶体絶命都市3 -壊れゆく街と彼女の歌-
『絶体絶命都市3 -壊れゆく街と彼女の歌-』は、2009年にアイレムから発売されたPlayStation Portable用ゲームソフトです。災害をテーマにした「絶体絶命都市シリーズ」の三作目であり、シリーズで唯一日本国内のみで発売されました。
物語の舞台は、前作『絶体絶命都市2 -凍てついた記憶たち-』から3ヶ月後の2011年3月。前作の登場人物も一部登場し、作中で入手できる雑誌や新聞記事で繋がりが示唆されています。前作が水害をテーマにしていたのに対し、本作では大地震によって被災した海に浮かぶ大都市からの脱出が描かれます。サブタイトルにある「彼女の歌」は、ヒロインが歌で人々を勇気づけるシーンが物語の随所で描かれていることを示しています。
防災マニュアルは、防災・危機ジャーナリストの渡辺実が監修。PSPへの移植によりスケールは縮小されたものの、火災旋風などの新たな災害や、アドホックモードによるマルチプレイが追加されました。ストーリーは防災マニュアルに沿ってシミュレーションされる展開が多くなっています。
2011年には、『絶体絶命都市4 -Summer Memories-』の発売中止に伴い、シリーズ全体の販売が終了しました。しかし、2014年12月には、シリーズのIPをグランゼーラが取得し、ダウンロード販売が再開されました。
前作までのオムニバス形式とは異なり、本作では一人の主人公を操作し、パートナーと共に災害を生き抜く形式に戻りました。パートナーには好感度が設定されており、選択肢や行動によって変動します。好感度は会話やエンディングに影響を与えますが、ルート分岐はありません。
ゲームでは、「体力」と「ストレス」の二つのパラメータに注意を払う必要があります。体力がなくなるとゲームオーバーとなり、ストレスが溜まると体力の最大値が減少します。体力の回復にはアイテムやベンチでの休憩が必要で、パートナーの歌を聴くことでもストレスを解消できます。
主人公は男女どちらかを選択でき、選択によって一部のキャラクターの反応が変わりますが、ストーリーは基本的に同じです。名前の変更も可能ですが、音声での読み上げはなくなります。
ゲーム中の行動や選択肢によって、主人公の性格が「情熱型」「冷静型」「臆病型」のいずれかに変化し、それぞれストレスの受けやすさや回復効果が異なります。
ゲーム内には多数のコスチュームが用意されており、着せ替えを楽しめます。ただし、前作のように上下を自由に組み合わせることはできず、服装の変化は主人公のみに限られます。
マルチプレイモードでのみ入手可能な装備やコンパスも存在するため、一人でプレイするだけでは全てのアイテムを集めることができません。
2011年3月、大学進学のためにセントラルアイランドへ向かう主人公（香坂直希または牧村里奈）は、高速バスで海底トンネル「春崎ラグーンライン」を走行中に大地震に見舞われます。バスは横転し、主人公は気を失いますが、その後、脱出を試みます。
主人公
香坂直希（男性）：体力が高く、ストレスの影響を受けやすい。
牧村里奈（女性）：体力は低いが、ストレスの影響を受けにくい。
同行者
本条咲：ヒロイン兼パートナー。看護師で、歌で人々を励まします。主人公のストレスを歌で軽減する能力を持っています。
羽月彩水：高校生。主人公の行動次第で「お姉様」と慕ったり、時に嫉妬心を見せたりする。
サブキャラクター
氷川慶介：謎の刑事。羽月彩水の異母兄であり、石沢景子の元婚約者。
石沢要一：地質学者。娘の景子の死の真相を探る。
森田信輝：「森田グループ」の会長。セントラルアイランド開発の中心人物。
本多涼子：週刊報都の編集者。前作からの登場人物。
比嘉夏海：高校教師。前作、前々作からの登場人物。
羽月大悟：羽月建設の社長。彩水の父親。
石沢景子：森田グループの秘書。石沢要一の娘。
柘植明：タクシー運転手。前作の主人公の一人。
ゲームは、以下の様々な場所を舞台に展開します。
海底トンネル - 春崎ラグーンライン
松谷交差点付近
松谷南付近
梅野通り
桃垣通り
本郷ビル 事務所
桜町通り
ホテル ハイアーバン
ラグーンモール
藤代通り、あおい住宅街
スーパーマゴヤ
西第三中学校
中央記念公園 舞津運河西岸・東岸
百合大橋付近
セントラルアイランド市民病院
セントラルアイランド市役所付近
やなぎ住宅街
グロリア稲荷
柿山通り
羽月建設ビル
本作にはいくつかの不具合が確認されており、ゲーム進行に影響を及ぼすものも存在します。
ホテル ハイアーバンバグ：ハシゴが正常に動作しない。
スーパーマゴヤバグ：特定の箇所でフリーズする。
グロリア稲荷ロープバグ：ロープが入手できない。
絶体絶命グリップのコンパス：ゲーム内には存在しないアイテムがパッケージに記載されている。
* 9種類目のエンディング：エンディングリストにカウントされないエンディングが存在する。
カロリーメイトとのコラボレーションアイテムが登場しますが、イベントアイテムのため任意に使用することはできません。
アニメ『東京マグニチュード8.0』とコラボレーションしたこともあります。
本作は、災害時の人間の心理や、困難な状況下での人々との絆を描いた作品です。災害サバイバルゲームとしてだけでなく、ドラマとしても楽しめる作品です。
概要
物語の舞台は、前作『絶体絶命都市2 -凍てついた記憶たち-』から3ヶ月後の2011年3月。前作の登場人物も一部登場し、作中で入手できる雑誌や新聞記事で繋がりが示唆されています。前作が水害をテーマにしていたのに対し、本作では大地震によって被災した海に浮かぶ大都市からの脱出が描かれます。サブタイトルにある「彼女の歌」は、ヒロインが歌で人々を勇気づけるシーンが物語の随所で描かれていることを示しています。
防災マニュアルは、防災・危機ジャーナリストの渡辺実が監修。PSPへの移植によりスケールは縮小されたものの、火災旋風などの新たな災害や、アドホックモードによるマルチプレイが追加されました。ストーリーは防災マニュアルに沿ってシミュレーションされる展開が多くなっています。
2011年には、『絶体絶命都市4 -Summer Memories-』の発売中止に伴い、シリーズ全体の販売が終了しました。しかし、2014年12月には、シリーズのIPをグランゼーラが取得し、ダウンロード販売が再開されました。
ゲームシステム
前作までのオムニバス形式とは異なり、本作では一人の主人公を操作し、パートナーと共に災害を生き抜く形式に戻りました。パートナーには好感度が設定されており、選択肢や行動によって変動します。好感度は会話やエンディングに影響を与えますが、ルート分岐はありません。
ゲームでは、「体力」と「ストレス」の二つのパラメータに注意を払う必要があります。体力がなくなるとゲームオーバーとなり、ストレスが溜まると体力の最大値が減少します。体力の回復にはアイテムやベンチでの休憩が必要で、パートナーの歌を聴くことでもストレスを解消できます。
主人公は男女どちらかを選択でき、選択によって一部のキャラクターの反応が変わりますが、ストーリーは基本的に同じです。名前の変更も可能ですが、音声での読み上げはなくなります。
ゲーム中の行動や選択肢によって、主人公の性格が「情熱型」「冷静型」「臆病型」のいずれかに変化し、それぞれストレスの受けやすさや回復効果が異なります。
ゲーム内には多数のコスチュームが用意されており、着せ替えを楽しめます。ただし、前作のように上下を自由に組み合わせることはできず、服装の変化は主人公のみに限られます。
マルチプレイモードでのみ入手可能な装備やコンパスも存在するため、一人でプレイするだけでは全てのアイテムを集めることができません。
ストーリー
2011年3月、大学進学のためにセントラルアイランドへ向かう主人公（香坂直希または牧村里奈）は、高速バスで海底トンネル「春崎ラグーンライン」を走行中に大地震に見舞われます。バスは横転し、主人公は気を失いますが、その後、脱出を試みます。
登場人物
主人公
香坂直希（男性）：体力が高く、ストレスの影響を受けやすい。
牧村里奈（女性）：体力は低いが、ストレスの影響を受けにくい。
同行者
本条咲：ヒロイン兼パートナー。看護師で、歌で人々を励まします。主人公のストレスを歌で軽減する能力を持っています。
羽月彩水：高校生。主人公の行動次第で「お姉様」と慕ったり、時に嫉妬心を見せたりする。
サブキャラクター
氷川慶介：謎の刑事。羽月彩水の異母兄であり、石沢景子の元婚約者。
石沢要一：地質学者。娘の景子の死の真相を探る。
森田信輝：「森田グループ」の会長。セントラルアイランド開発の中心人物。
本多涼子：週刊報都の編集者。前作からの登場人物。
比嘉夏海：高校教師。前作、前々作からの登場人物。
羽月大悟：羽月建設の社長。彩水の父親。
石沢景子：森田グループの秘書。石沢要一の娘。
柘植明：タクシー運転手。前作の主人公の一人。
ステージ
ゲームは、以下の様々な場所を舞台に展開します。
海底トンネル - 春崎ラグーンライン
松谷交差点付近
松谷南付近
梅野通り
桃垣通り
本郷ビル 事務所
桜町通り
ホテル ハイアーバン
ラグーンモール
藤代通り、あおい住宅街
スーパーマゴヤ
西第三中学校
中央記念公園 舞津運河西岸・東岸
百合大橋付近
セントラルアイランド市民病院
セントラルアイランド市役所付近
やなぎ住宅街
グロリア稲荷
柿山通り
羽月建設ビル
不具合
本作にはいくつかの不具合が確認されており、ゲーム進行に影響を及ぼすものも存在します。
ホテル ハイアーバンバグ：ハシゴが正常に動作しない。
スーパーマゴヤバグ：特定の箇所でフリーズする。
グロリア稲荷ロープバグ：ロープが入手できない。
絶体絶命グリップのコンパス：ゲーム内には存在しないアイテムがパッケージに記載されている。
* 9種類目のエンディング：エンディングリストにカウントされないエンディングが存在する。
その他
カロリーメイトとのコラボレーションアイテムが登場しますが、イベントアイテムのため任意に使用することはできません。
アニメ『東京マグニチュード8.0』とコラボレーションしたこともあります。
本作は、災害時の人間の心理や、困難な状況下での人々との絆を描いた作品です。災害サバイバルゲームとしてだけでなく、ドラマとしても楽しめる作品です。
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