絶好調W

北陸放送（MROテレビ）が石川県内向けに制作・放送する地域情報バラエティ番組です。毎週水曜日の夜7時から生放送されており、石川県の旬な情報や隠れた魅力を様々な角度から掘り下げて紹介しています。

この番組のルーツは、2013年4月15日から2015年 3月23日まで、月曜日の同じ時間帯に放送されていた前身番組『いしかわポジティブ宣言月曜から絶好調!!』にさかのぼります。当時の番組は「絶好調」という通称で親しまれ、スタート時には北陸地方のテレビ局では珍しく、プライムタイムにおける唯一のレギュラー生放送番組でした。MROテレビにとっても、ニュース以外の自社制作生放送番組としては4年半ぶりの復活となり、その意気込みが感じられました。番組のマスコットキャラクターは「Z校長」と呼ばれるギターを背負ったユニークな姿で、出演者が親指と人差し指でアルファベットのZの形を作るポーズも番組の象徴となりました。

2015年 4月22日からは現在の『絶好調W』として、放送曜日を月曜日から水曜日へと変更し、新たなスタートを切りました。番組の基本的なコンセプトや、石川県を盛り上げようというポジティブな精神は前身番組から引き継がれています。番組スタイルには変化があり、司会者を含む出演者が席に着いて番組を進行する形式が採用されました。また、週替わりで著名人、特にお笑いタレントがVTRゲストとして登場するのが定番となっています。

生放送番組である特性を活かし、MROラジオの同日放送番組内で番組宣伝が行われたり、Yahoo! JAPANの「Yahoo!テレビGガイド」で番組予告動画が配信されるなど、多角的なメディア展開も行われています。番組公式サイトでは、放送後一定期間（通常1週間）は番組内容の詳細を確認できます。

番組では多彩なコーナーを展開し、石川県の魅力を伝えています。前身番組から引き継がれたコーナーには、サッカーJリーグのツエーゲン金沢を応援する「VAMOS!ツエーゲン」や、ネッツトヨタ石川のキャンペーンガール「NANA GIRLS+」が県内のグルメスポットを巡る「ナナシュラン」などがあります。

『絶好調W』独自のコーナーとしては、話題の出来事を気軽に紹介する「トレンドジェニック」（かつては「旬感！気になる！」）、金沢を訪れた有名人が味わった料理を紹介する「もてなしごはん」、レギュラー出演者のアントニーが県内各地を巡る「アントニーのあんやとに〜」（「あんやとに」は金沢弁でありがとうの意）などがあります。特に「わがまちレガシー」は、北陸放送開局65周年を記念して始まった企画で、芸能人が石川県内の隠れた名所や名物を訪ね歩き、地域の歴史や文化を掘り下げて紹介する人気コーナーとなっています。

番組はプライムタイムに放送されているため、TBS系列の同時間帯に放送される全国ネット番組の一部を差し替えて放送されています。過去には『私の何がイケないの?』、『トコトン掘り下げ隊！生き物にサンキュー!!』、『東大王』などが差し替え対象となり、現在は『世界くらべてみたら』が該当しています。特番などで稀に差し替え対象の番組を臨時ネットする場合もあります。

地域に根ざした企画も積極的に行っており、過去には地元のうどんチェーン「はなまるうどん」と連携し、「金沢カツカレーうどん」などのオリジナルメニューを開発・販売し、好評を得ました。また、北陸新幹線開業に関連した企画では、石川県出身のタレント、ダンディ坂野が新型車両の試乗会に芸能人として初めて参加し、その模様が放送されるなど、話題を提供しました。

多くのMROアナウンサーやタレント、リポーターが代わる代わる出演し、番組を盛り上げています。2024年1月1日発生の能登半島地震の影響により、一時番組の放送が休止されましたが、同年2月14日から放送が再開され、再び石川県に元気と情報をお届けしています。地域密着型の生放送番組として、今後も石川の「絶好調」な魅力を発信し続けることが期待されています。

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