絶望の怪物

『絶望の怪物』

『絶望の怪物』（ぜつぼうのかいぶつ、英語タイトル：DESPAIR OF THE MONSTER）は、2019年に自主制作されたコタニジュンヤのアニメーション映画です。本作は、第23回文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門で審査委員会推薦作品に選ばれ、さらに第74回毎日映画コンクールのアニメーション映画賞で大藤信郎賞にノミネートされるなど、多くの注目を集める作品となりました。

制作背景と公開

本作の制作は2016年に始まりました。漫画家としてのキャリアを持つコタニジュンヤが、アニメ制作の経験がほとんどない状態から挑戦をし、約3年間をかけて完成にこぎ着けました。完成後、彼の情熱は名古屋の大須シネマでの自主配給による単館上映へとつながります。2019年6月10日から開始された上映には、多くの観客が訪れ、その後東京の下北沢トリウッドでも上映される運びとなりました。また、12月には大須シネマや下北沢トリウッドでのアンコール上映、さらには大阪のシネ・ヌーヴォXでの上映も決定し、東名阪での自主配給上映が実現しました。

キャストとスタッフ

『絶望の怪物』には、豪華なキャストが参加しています。星野葵役を務める麻言をはじめ、大宮圭吾役の香川理沙、星野俊夫役の小川隼、そして複数のキャラクターを演じる川嵜かおるや門倉智美、犬飼真志らが特に注目されています。

スタッフにはコタニジュンヤが名を連ねており、原作から脚本、演出、作画、美術、着彩、撮影、編集、音響、監督、プロデューサーに至るまで、ほぼ全ての制作業務に携わっています。また、音楽はAKIKOが担当し、音響効果には川田清貴、サウンドミキサーには咲良が名を挙げています。英翻訳の字幕は蔭山歩美が担当しており、国際的な視聴者への配慮もなされています。

主題歌とDVD

本作の主題歌「星の終わり」は、麻言によるもので、作詞はコタニジュンヤ、作曲はAKIKOが手掛けています。また、2020年7月3日には、オデッサ・エンタテインメントの協力を得てDVDが発売されました。販売元はコタニジュンヤで、品番はOED-10672です。

視聴者へのメッセージ

『絶望の怪物』は、観る前と後で異なる感情を呼び起こすアニメーションであり、その独自のストーリー展開や美しいビジュアルは、多くの視聴者に新たな発見をもたらすことでしょう。観客が映画を観た後に抱く疑問や感情が、この作品の魅力の一部でもあります。興味を持たれた方は公式サイトや関連リンクを通じて、さらに深く作品について知ることができるでしょう。

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