絶海の嵐

絶海の嵐

『絶海の嵐』（原題: Reap the Wild Wind）は、1941年に撮影され、1942年に公開されたアメリカ映画です。巨匠セシル・B・デミルが製作・監督を務め、レイ・ミランド、ジョン・ウェイン、ポーレット・ゴダードといったスター俳優が出演しています。テクニカラーによる鮮やかな映像も魅力の一つです。

あらすじ

物語の舞台は19世紀のキーウェスト。海難救助を請け負うロキシー・クレイボーンは、有能で美しい女性です。ある日、彼女は海運会社顧問弁護士のスティーブン・トリヴァーと出会い、惹かれあいます。しかし、ロキシーには、商売敵であるサルベージ会社の顧問弁護士キング・カトラーという男がいました。キングはロキシーに執着し、彼女を手に入れようと画策します。

さらに、ロキシーは船長のジャック・スチュアートとも出会います。ジャックは、スティーブンとロキシーの関係を複雑にする存在となります。海難事故をめぐる陰謀、ロキシーを巡る男たちの愛憎、そして激しい嵐が、物語を大きく動かしていきます。

キャスト

スティーブン・トリヴァー（海運会社顧問弁護士）：レイ・ミランド（吹替：中田浩二）
ジャック・スチュアート（同船長）：ジョン・ウェイン（吹替：小林昭二）
ロキシー・クレイボーン（キーウエストのサルベージ会社令嬢）：ポーレット・ゴダード
キング・カトラー（ロキシーの商売敵サルベージ会社顧問弁護士；実質経営者）：レイモンド・マッセイ
ダン・カトラー（キングの弟）：ロバート・プレストン
ドルシラ（ロキシーの従妹でダンの恋人）：スーザン・ヘイワード
捕鯨船人身売買奴隷商人：チャールズ・ビックフォード
ヘンリエッタ（ロキシーの叔母）：ヘッダ・ホッパー
ラボック：ヴィクター・ヴァルコニ

スタッフ

監督/製作：セシル・B・デミル
音楽：ヴィクター・ヤング
撮影監督：ヴィクター・ミルナー、ウィリアム・V・スコール
編集：アン・ボーチェンズ
美術：ハンス・ドライアー、ローランド・アンダーソン
衣裳：ナタリー・ヴィサート
録音：ジョン・コープ、ハリー・リンドグレン

受賞

本作は、第15回アカデミー賞で特殊効果賞を受賞しました。また、撮影賞（カラー）、美術監督・装置賞にもノミネートされています。

受賞
特殊効果賞
ノミネーション
撮影賞（カラー）：ヴィクター・ミルナー、ウィリアム・V・スコール
* 美術監督・装置賞：ハンス・ドライアー、ローランド・アンダーソン


『絶海の嵐』は、豪華キャスト、壮大なスケール、そして美しい映像で、観る者を魅了するスペクタクル映画です。海を舞台にした愛と陰謀の物語を、ぜひお楽しみください。

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