続・恐竜の島

『続・恐竜の島』の概要

1977年に公開された『続・恐竜の島』は、イギリスのアミカス・プロダクションズによるホラー・ファンタジー映画です。この作品は、1975年に公開された『恐竜の島』の続編となっており、エドガー・ライス・バローズの小説「時間に忘れられた人々」を原作としています。映画は原作の要素を受け継ぎながらも、第3作の「時の深き淵より」の一部も取り入れており、シリーズを一つの作品で完結させています。映画は、前作同様、恐竜が登場するシーンから始まりますが、後半には日本の武士のような甲冑を着た騎馬軍団が登場し、より大胆なアレンジが施されています。

本作の製作はジョン・ダーク、監督はケヴィン・コナーが担当しました。主演のタイラー役には、前作と『地底王国』で同じ役を演じたダグ・マクルーアが起用され、彼の友人ベン・マクブライド役は、ジョン・ウェインの息子パトリック・ウェインが演じました。特撮は、前作のデレク・メディングスからイアン・ウィングローヴ、ジョン・リチャードソンに交代し、プロセス撮影はチャールズ・スタッフェルが担当しました。

物語のあらすじ

『続・恐竜の島』は、第一次世界大戦中に行方不明となった連合軍の船長ボウエン・タイラーの物語です。戦後、彼の手記がスコットランドの海岸に流れ着き、その内容を手にした友人のベン・マクブライドと女性記者チャーリーらが、救助隊として島へ向かう決意を固めます。

彼らは水陸両用の飛行艇で氷壁を越え、タイラーが住む島に到着します。到着後に彼らは、恐竜に襲われていたガルー族の娘アジョーを救出し、タイラーがガルー族と共に生活していたことがわかります。しかし、その後、タイラーがナガ族にさらわれたことが判明し、一行は救出のために向かいますが、途中でタイラーは謎の集団によって髑髏城に連れ去られてしまいます。

この作品は、アクションと冒険、そして異なる文化が交差する驚異の世界を描いたものになっています。また、キャスト陣の演技や幕間に挿入される特殊効果が、古代の神秘的な雰囲気を一層引き立てています。

キャスト

本作のキャストには、タイラー役のダグ・マクルーア、ベン・マクブライド役のパトリック・ウェインが含まれています。作品は日本で何度か放送されており、1980年には日本テレビで『水曜ロードショー』として、1984年にはテレビ朝日で『日曜洋画劇場』として放送されました。

スタッフと制作背景

この映画の制作において、監督のケヴィン・コナーと製作総指揮のサミュエル・Z・アーコフのもと、エドガー・ライス・バローズの原作をもとに、パトリック・ティリーが脚本を執筆しました。撮影はアラン・ヒューム、編集はジョン・アイルランドとバリー・ピータースが担当し、音楽にはジョン・スコットが起用されています。

まとめ

『続・恐竜の島』は、恐竜の存在を借りて、冒険とロマンに満ちた壮大な物語の展開が楽しめる作品です。前作を超える迫力の映像と、より豊かなストーリーは、古代の神秘を楽しむ全ての観客にとって心に残るものになるでしょう。

もう一度検索