地底王国

『地底王国』（原題: At the Earth's Core）は、1976年に公開されたイギリス・アメリカ合作のSF映画です。エドガー・ライス・バローズのSF小説『地底の世界ペルシダー』（1914年）を原作とし、ケヴィン・コナーが監督を務め、アミカス・プロダクションが映画化しました。この作品は、アミカス・プロダクションによるバローズ原作の映画三部作の第2作にあたります。

前作『恐竜の島』と同様に、実業家デヴィッド役にはダグ・マクルーアが起用されました。ヒロインには、その均整の取れたプロポーションでファンタジーやホラー作品で活躍していたキャロライン・マンローが抜擢されています。また、主人公と共に地底世界へ向かうペリー博士役には、アミカスやハマー・フィルム・プロダクションの古典派ホラー映画でおなじみのピーター・カッシングが出演しています。カッシングは、フランケンシュタイン男爵やヴァン・ヘルシング博士、『スター・ウォーズ』のターキン総督といった冷酷な役柄で知られていますが、本作では愛嬌のある老博士をコミカルに演じています。

特殊効果は、『サンダーバード』を手がけたデレク・メディングスの助手を務めたイアン・ウィングローヴが担当しました。アイアン・モールの内部セットや、メーハーをはじめとする多数の怪獣デザインは、モーリス・カーター（『1000日のアン』などでアカデミー美術賞にノミネートされたプロダクション・デザイナー）によるものです。

主なキャスト
デヴィッド：ダグ・マクルーア
ダイアン：キャロライン・マンロー
ペリー博士：ピーター・カッシング

主なスタッフ
製作総指揮：ハリー・N・ブラム、マックス・J・ローゼンバーグ
製作：ジョン・ダーク、ミルトン・サボツキー
監督：ケヴィン・コナー
脚本：ミルトン・サボツキー
原作：エドガー・ライス・バローズ
撮影：アラン・ヒューム
音楽：マイク・ヴィッカーズ
* 特撮：イアン・ウィングローヴ

『地底王国』は、地底世界というユニークな舞台設定、個性的なキャラクター、そして特撮技術を駆使した映像で、観客を魅了するSFアドベンチャー作品です。

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