続兄弟仁義

映画『続兄弟仁義』の概要

『続兄弟仁義』は、1966年8月13日に公開された日本映画で、東映京都で制作されました。本作は、前年に公開された『兄弟仁義』の大ヒットを受けて製作された続編であり、シリーズの中でも特に人気の高い作品に位置付けられています。この映画はカラーで制作され、毎年盆と正月に公開されることから、観客にとって特別なイベントとして期待される存在となりました。

ストーリーとキャスト

物語は、強い絆で結ばれた兄弟たちの生き様を描いています。主人公の桜井清次役を演じたのは、演歌歌手としても知られる北島三郎です。彼は水戸で生まれた情熱的なキャラクターとして描かれ、観客に深い印象を与えます。清次の親友で流れ者の稲上長次郎役は、鶴田浩二が演じます。彼のキャラクターは「人斬り長次」という異名を持ち、物語の中で重要な役割を果たします。さらに前作ではポスターに載っていたにもかかわらず出演しなかったキャストたちが本作に勢ぞろいし、物語に厚みを加えています。

梅原組と岩佐組

本作には多くの個性的なキャラクターが登場します。梅原組の組長である梅原利三郎役には大木実が起用され、彼は博打を辞めて土建業に専念するという立場にいます。利三郎の妻、梅原せい役には宮園純子が選ばれ、彼らの息子である梅原長吉（通称：長坊）も物語に重要な役割を果たします。また、梅原組の若衆である諸岡常七と川島竹造も重要なキャラクターです。

一方、岩佐組の組長である岩佐時蔵役には小松方正が扮し、桜井清次との深い兄弟分の絆を描いています。岩佐組の代貸、勝又龍吉役には里見浩太郎が起用され、物語の緊張感を大いに引き立てます。

藤ヶ谷一家と山路一家

藤ヶ谷一家の親分、藤ヶ谷初太郎役は村田英雄が演じており、彼のキャラクターは岩佐組との関係性を創出します。若衆の大下鉄三役には林彰太郎が選ばれています。また、山路一家の親分は岩佐の兄貴分の存在として物語を盛り上げます。

その他のキャラクター

さらに、小川健太役を演じる小島慶四郎や、半端なヤクザである旅人A（ルーキー新一）、小料理屋の主人である弥助（遠藤辰雄）など、支援キャラクターたちもストーリーを豊かに彩ります。また、勝又龍吉の恋人であるきく役には小川知子が起用され、物語に新たな人間関係をもたらします。

映画の背景

本作の原案は伊藤一によるもので、脚本および監督は石井輝男が担当しています。『続兄弟仁義』は日本の映画界における重要な作品であり、その後の兄弟仁義シリーズの基礎を形成しました。観客からの支持を受け、多くのファンに愛され続ける作品として、映画史に名を刻んでいます。

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