林彰太郎

林彰太郎：渋い脇役として活躍した昭和の俳優

林彰太郎（はやし しょうたろう）は、1934年6月21日生まれの日本の俳優です。京都府京都市北区出身。本名は高橋徹（たかはし とおる）、別名として池徹（いけ とおる）も使用していました。

俳優としてのキャリア

京都府立山城高校卒業後、同志社大学経済学部に進学しましたが、1958年に中退し、松竹俳優養成所に入所しました。同年、池徹の芸名で映画『七人若衆大いに売り出す』でデビューを果たします。その後、1960年には東映に移籍し、芸名を林彰太郎に改名。東映京都撮影所を拠点に、数々の作品に出演しました。

林彰太郎は、180cmの長身を生かした演技で、時代劇、アクション映画、ヤクザ映画など幅広いジャンルの作品で活躍しました。特に、脇役として数多くの作品を支え、その渋い演技は多くの観客に印象を残しました。

嶋田景一郎、坂口祐三郎らと共に「三野郎」として売り出された時期もあり、その存在感は、東映作品に欠かせないものとなりました。

後進の育成と晩年

俳優としての活動に加え、晩年は東映太秦映画村の俳優養成所で講師を務め、後進の育成にも力を注ぎました。多くの若手俳優に演技指導を行い、その経験と技術を惜しみなく伝授しました。

林彰太郎の没年月日と死因については、詳細な情報が公開されていませんが、2000年代に入ってから死去したとされています。

代表的な出演作品

林彰太郎は、映画、テレビドラマ双方で多くの作品に出演しています。代表的な作品としては、以下のものがあります。

映画

『七人若衆大いに売り出す』（1958年、松竹）
『水戸黄門漫遊記』（1958年、松竹）
『二等兵物語』シリーズ（1959年 - 1960年、松竹）
『日本侠客伝』シリーズ（1967年 - 1971年、東映）
『仁義なき戦い』シリーズ（1973年 - 1979年、東映）
『まむしの兄弟』シリーズ（1971年 - 1975年、東映）
『ブラック・レイン』（1989年、ユニバーサル映画）など。

テレビドラマ

『姿三四郎』（1963年 - 1964年、CX / 日本電波映画社）
『素浪人 月影兵庫』（1965年 - 1966年、NET / 東映）
『銭形平次』（CX / 東映）
『水戸黄門』（TBS / C.A.L）
『暴れん坊将軍』シリーズ（ANB / 東映）
* 『影の軍団』シリーズ（KTV / 東映）など。

林彰太郎は、数多くの作品に出演し、時代劇から現代劇まで幅広い役柄を演じきった名脇役でした。その存在感は、日本の映画史、テレビドラマ史に確固たる足跡を残しています。彼の功績は、後進の俳優たちによってこれからも受け継がれていくことでしょう。

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