綱島理友

綱島 理友の人物像と業績

綱島理友（つなしま りとも）は、1954年8月15日に生まれた日本のプロ野球専門の研究家であり、コラムニスト、エッセイストとして広く知られる存在です。本名は武藤誠一郎で、ペンネーム「綱島」は、彼が住んでいた横浜市の地名に由来しています。名字の「理友」は、イタリアの小型車「リトモ」を意識したものとされており、彼の活動の初期にはこの名前を「よしとも」とも読ませていました。

学歴とキャリアのスタート

彼は神奈川県横浜市中区に生まれ、東京都立桜町高等学校を経て、日本大学藝術学部美術学科でデザインを学びました。大学卒業後は、出版社の勁文社でキャリアをスタートし、その後平凡出版（現マガジンハウス）に移りました。ここで、雑誌『POPEYE』や『BRUTUS』の編集を担い、1980年代には自身のペンネームを用いて執筆をはじめることになります。

フリーランスの活動とプロ野球研究

2004年には「有限会社綱島理友事務所」を設立。以降、彼は「プロ野球意匠学研究家」とし、野球関連の執筆や講演を行うなど、活動の幅を広げています。彼がプロ野球界のユニフォーム研究の第一人者として知られるようになったのは、1999年に週刊ベースボールで始まった「ユニフォーム物語」からです。これにより、彼はプロ野球のユニフォームの成り立ちや変遷について深く掘り下げ、更には2005年に書籍としてまとめられるに至りました。

野球との深い関係

綱島は1963年に大洋ホエールズの子供会に入会したことをきっかけに、横浜DeNAベイスターズのファンになり、その熱心な応援者です。子供の頃から収集したユニフォームや野球に関する情報を基に、多くの論考を書き続けています。特に、阪神タイガースに逆転負けを喫した試合を振り返り、当時のユニフォームデザインとともに感情的な記憶を語ることが多い彼です。

著書とその他のプロジェクト

著書には『プロ野球ユニフォーム物語』や『日本プロ野球ユニフォーム大図鑑』などがあり、これらは野球ファンだけでなく、デザインに興味を持つ人々にも親しまれています。また、彼自身のウェブサイト「綱島プロ野球研究所」では、プロ野球のユニフォームやニックネームに関する情報を発信しています。さらには、2003年にはイラストを配した「ベースボール・アロハシャツ」をプロデュースし、地域や野球文化についての理解を深めるためのイベントや講義も行っています。

つながりと影響

埼玉西武ライオンズのファンとなったきっかけは彼が講師を務めた「ライオンズ史研究室」でした。彼は、ライオンズの復刻ユニフォームについての選定やプロデュースにも関与しています。

まとめ

綱島理友の研究成果は、プロ野球界だけでなく、広く日本の文化としても重要な役割を果たしています。彼の考察や執筆は、ただのスポーツデザインにとどまらず、社会や歴史、価値観といった複合的な要素を考察する材料となっており、多くのファンにとって欠かせない存在です。

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