緑のまちにしませんか

市民憲章のうた「緑のまちにしませんか」

「緑のまちにしませんか」は、福岡県北九州市が制定した市民憲章の歌です。作詞は山田正文、作曲は中林清治が手掛けました。

制定の経緯

北九州市は1963年（昭和38年）に門司市、小倉市、戸畑市、八幡市、若松市の5市が合併して誕生しました。合併から2か月後には「北九州市歌」が制定されています。さらに28年後の1981年（昭和56年）2月、自治憲章として「北九州市民憲章」が採択されたことを記念し、「市民憲章のうた」の歌詞が懸賞募集されました。

特徴

政令指定都市の中では、京都市も1956年（昭和31年）に採択された市民憲章の条文に曲を付けた「京都市市民憲章の歌」（作曲：渋谷光明）が存在します。しかし、「緑のまちにしませんか」は条文をそのまま歌詞としていない点が京都市の楽曲とは異なります。

楽曲について

制定時には東芝EMI（現ユニバーサルミュージック・EMI Records）がシングル盤を製造しました。歌詞には「北九州」などの地名は登場せず、普遍的なメッセージが込められています。北九州市芸術文化振興財団が発行していた雑誌『ひろば北九州』1981年第3号には、入選者が作詞の意図を解説した記事「市民憲章とわたし 小さなことからはじめてみよう」が掲載されています。

エピソード

第2代市長の谷伍平は、後年に雑誌への寄稿文を私家版にまとめて出版した際、作詞者の了解を得て本曲の表題「緑のまちにしませんか」を書名に採用しました。

関連情報

福岡県の市町村歌一覧
市民憲章のうた（北九州市）

この楽曲は、北九州市民の心の拠り所として、長く歌い継がれています。

もう一度検索