緒方林太郎

緒方 林太郎（おがた りんたろう）

緒方林太郎は1973年1月8日生まれの日本の政治家であり、元外交官としても知られています。福岡県北九州市八幡西区に生まれ育った彼は、1991年に福岡県立東筑高校を卒業後、東京大学に進学しました。東京大学では文科I類に入学し、3年次からは法学部に進むものの、在学中に外交官試験に合格したことで大学を中退し、1994年に外務省に入省しました。

外務省ではフランス語の研修を受け、セネガル日本大使館での勤務を経て、様々なポジションで活躍しました。中東アフリカ局や経済局でも重要な役職を務め、最終的には国際法局条約課の課長補佐として退官しました。彼の外交官としての経験は、その後の政治キャリアにも影響を与えました。

2009年の第45回[[衆議院議員総選挙]]では、民主党公認で福岡9区から出馬し、自由民主党の三原朝彦を破り、初当選を果たしました。しかし、2012年の選挙では再び三原に敗北し、比例九州ブロックへの復活も果たせず落選。その後も2014年の選挙では再度三原に敗れたものの、比例復活で国政に復帰しました。2015年には民主党の県連代表に選出され、不在の間も福岡9区で活動を続けました。

2016年には民主党と維新の党が合流して民進党を結成し、党の県連代表に就任します。その後、2017年の選挙では希望の党から出馬するも、再び三原に敗北しました。落選後は福岡9区での活動から一旦距離を置くと表明しましたが、2018年には次の衆院選に無所属で立候補する意向を示しました。

2019年には「北九州市民党」を掲げて完全無所属での立候補を決め、2021年の第49回[[衆議院議員総選挙]]において三原を破り当選を果たします。衆院選での当選後、他の無所属議員と共に「有志の会」を結成し、活動を開始しました。

緒方林太郎は、その政治信念の中に特に「政策活動費」の課題にも取り組み、衆議院予算委員会でその問題を提起しました。2023年には政策活動費への所得税課税の問題を取り上げ、政治の透明性を求める議論を促進しました。また、拉致問題に関しては、安倍首相に対し厳しい質問を行い、拉致被害者の親族の活動を政治利用と見なす意見も提起しました。

彼は国連英検特A級とフランス語検定一級を取得しており、さらに柔道三段という武道の経験も持っています。著書には『国益ゲーム　日米貿易協定の表と裏』があり、政治や国際関係に関する深い洞察が表現されています。

現在の彼は、政策提言や地域の問題に対する発信を続け、自己の政治活動の中で福岡9区での役割を果たしています。

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