練馬区立図書館

練馬区立図書館の概要

東京都練馬区に位置する練馬区立図書館は、区内に12の図書館と1か所の分室、さらに図書貸出業務を行う6つの受取窓口を含んでいます。この図書館群は、1962年8月に最初の練馬区立図書館が開館したことから始まりました。開館当初は、練馬区役所の新庁舎の建設中にあたるため、一部のフロアのみが利用可能でした。その後、1964年10月に練馬図書館が全面開館し、利用者のプライバシーを守るために無記名式入館票やブラウン方式による貸出が導入されました。

以降、練馬区では地域ニーズに応じた図書館の設置が進められ、1970年には石神井図書館が区内で2館目として開館しました。また、2009年には南田中図書館が開館し、こちらは練馬区立南田中小学校と共に利用される独自の形態を持つ図書館として注目されています。この図書館では、近隣の小中学校との連携を重視した「学校支援モデル事業」が展開されており、特に教育面での支援に寄与しています。

さらに、南田中図書館はバリアフリーにも配慮し、高齢者や障害者、小さなお子さんを持つ保護者が気軽に利用できる環境を整えています。加えて、練馬区立図書館としては初めてICタグを導入した図書館でもあります。

指定管理者制度について

2021年現在、練馬区立図書館のうち、光が丘図書館と練馬図書館を除く全館で指定管理者制度が導入されています。特に南田中図書館では、指定管理者制度が最初に設けられ、その導入に際して日本共産党練馬区議団が反対した経緯があります。彼らは、指定管理者が事業の継続性を損ないかねないことや、民間企業が図書館サービスを営利目的で行うことでの懸念を示しました。

その後、2011年には条例改正が進み、他の図書館にも指定管理者制度が広がりましたが、その際も一部の会派が反対の声を上げました。これにより、地域の図書館運営はより幅広く民間の手に委ねられることとなりました。

練馬区の図書館の特徴

練馬区内にあります各館には、特徴的なサービスや施設があります。例えば、稲荷山図書館は周囲の豊かな自然にちなんで「昆虫図書館」と呼ばれるほど、昆虫関連の資料に力を入れています。また、他の図書館でも、それぞれ地域の特性や利用者のニーズに応えるための工夫がなされています。

各図書館との距離感を埋め、利用者が気軽に足を運べるよう、受取窓口も複数設けられているため、便利な図書館サービスを享受することができます。

まとめ

練馬区立図書館は、地域住民の文化的なニーズに応えるため、その運営やサービスを進化させ続けています。特に学校との連携やバリアフリー対応など、未来の図書館像を反映した形で、利用者にとって利便性の高い空間を提供しています。図書館を通じて地域がどのように発展していくか、今後の動向に注目です。

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