纐纈厚

纐纈厚のプロフィールと業績

基本情報

纐纈 厚（こうけつ あつし、1951年 - ）は、日本の著名な歴史学者及び政治学者であり、現在は山口大学の名誉教授を務めています。また、明治大学から博士号（政治学）を取得しています。

経歴の概略

岐阜県八百津町に生まれ、学問の道を歩み始めたのは明治大学でした。同大学の文学部史学地理学科を卒業後、政治経済学研究科で修士課程を修了。その後、一橋大学大学院に進学し、そこで藤原彰に師事するも、1983年に単位を取得した後は退学。同大学において2004年には博士号を授与され、「近代日本政軍関係の研究」というテーマで論文をまとめました。

1991年には山口大学に助教授として迎えられ、1995年には教授に昇進。さらに歴史学講座の教授、大学院の比較文化講座の教授へと職位を移り、様々な役職で大学運営にも貢献しました。特にサポート組織や学内の教育機構にかかわる理事や副学長、情報機構機構長としても活躍しました。

研究の焦点

主な研究領域は日本政治史であり、近代の日本における政治と軍事の関わりについて徹底的に分析してきました。また、研究業績に対する評価も高く、1985年には軍事史学会から阿南賞を受賞。また、2009年には中国新聞社の中国文化賞を受賞しています。これらの業績は、彼の豊富な知識と研究への情熱を示すものです。

政治的活動

侃侃諤諤の政治議論にも姿を見せ、2016年の参議院選挙では山口県選挙区に無所属統一候補として立候補しました。この際、得票率は29%でしたが、惜しくも落選しました。彼は不屈の精神で政治的な主張を続けており、特に安全保障や憲法改正などのテーマについては明確な見解を持っています。

政策に対する立場

彼の特筆すべき政策提案には、以下のようなものがあります。

• - 安全保障関連法を廃止すること。
• - 憲法改正に反対する立場。
• - 憲法9条の改正に反対。
• - 緊急事態条項の創設に反対すること。
• - 放送の政治的公平性について懸念を表明する。
• - 消費税の引き上げを延期または中止することを主張。
• - 環太平洋パートナーシップ協定に対する反対。
• - 日本の原発を必要としないとする意見。
• - 米軍普天間基地の国外移設を求めること。

これらの問題に対する彼の姿勢は、学者としての立場だけでなく、世の中に対する責任感の表れでもあります。

主な著作

纐纈厚は多くの著作を持ち、その中には『近代日本の政軍関係――軍人政治家田中義一の軌跡』や『戦争と平和の政治学』などがあります。また、論文や文献類の編纂も行い、重要な資料を世に残しています。

まとめ

纐纈厚は日本における歴史研究の第一人者としての地位を築き、幅広い学問領域で貢献を続ける学者です。その豊かな研究成果と政治活動を通して、日本社会に影響を与え続けています。

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