羊ケ丘通

羊ケ丘通（ひつじがおかどおり）

羊ケ丘通は、札幌市豊平区から清田区を経由して北広島市へと至る都市計画道路です。札幌市内の区間は主要市道9903号羊ケ丘線、北広島市内の区間は北海道道1147号大曲工業団地美しが丘線および北海道道790号仁別大曲線として機能しています。道路の名称表記は、札幌市では「羊ケ丘通」、北広島市では「羊ヶ丘通」と、わずかに異なっています。

概要

この道路は、交通量の多い国道36号（月寒通）のバイパスとして、千歳方面からの交通を札幌市中心部へ誘導する重要な役割を担っています。また、豊平区や清田区の住民にとっては、日常生活に密着した道路としても機能しています。羊ケ丘の農業・食品産業技術総合研究機構北海道農業研究センターを横断する区間（2.2 km）には緑地帯が設けられ、総幅員44 mの掘割構造で整備されています。札幌ドームの駐車場へはランプ形式で接続しており、イベント時のアクセスを円滑にしています。

札幌市と北広島市の境界周辺における宅地化・市街化の進展に伴い、北広島方面への羊ヶ丘通延伸の要望が高まっており、将来的には恵庭市までの延伸も視野に入れています。

路線データ

札幌市区間

起点：札幌市豊平区平岸6条10丁目（環状通交点）
終点：札幌市清田区美しが丘4条10丁目（市界）
延長：10.5 km
幅員：32 m
車線数：6車線

北広島市区間

起点：北広島市大曲幸町7丁目（市界）
終点：北広島市輪厚（北広島市道輪厚中の沢線交点）
延長：5.42 km
幅員：46 m
車線数：6車線（大曲工場通交点から先は4車線）

歴史

羊ケ丘通の整備は1973年（昭和48年）から始まり、5期に分けて進められました。1990年（平成2年）には、厚別東通までの札幌市内区間が全線開通しました。2001年（平成13年）には、北広島市の大曲工業団地までの区間（約1.1 km）が北海道道1147号大曲工業団地美しが丘線として開通しています。

2008年（平成16年）には、大曲工業団地から国道36号に至る区間が北海道道790号仁別大曲線として事業化され、2017年（平成29年）3月30日に国道36号との合流部がランプ形式で全面開通しました。

路線状況

重複区間

北海道道1147号大曲工業団地美しが丘線（札幌市清田区美しが丘4条9丁目 - 北広島市大曲）
北海道道790号仁別大曲線（北広島市大曲 - 国道36号交点）

道路施設

望羊橋
寒羊橋
福羊橋
羊ケ丘アンダーパス
羊清橋
真羊橋
真栄団地歩道橋

地理

豊平区平岸の起点付近には豊平区役所や月寒公園があり、アンパン道路が横断しています。羊ケ丘には札幌ドームが位置し、各種イベント開催時には多くの人が利用します。清田区から北広島市にかけては、大規模な商業施設が多数立地しており、100満ボルト札幌清田店、スーパービバホーム清田羊ヶ丘通店、三井アウトレットパーク 札幌北広島、インターヴィレッジ大曲、ジョイフルエーケー大曲店などがあります。また、道央自動車道北広島ICや輪厚スマートICに近接しているため、交通の利便性が高く、大曲工業団地や北広島輪厚工業団地には多くの企業が進出しています。

交差する道路

北海道道89号札幌環状線（環状通）
北海道道453号西野白石線（白石藻岩通）
水源池通
北海道道82号西野真駒内清田線（福住桑園通）
清田通
北海道道341号真駒内御料札幌線（厚別滝野公園通）
厚別中央通
厚別東通・北海道道1147号大曲工業団地美しが丘線
大曲幸通
北海道道790号仁別大曲線（大曲中央通）
大曲工場通
* 国道36号（月寒通）

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