美星天文台

美星天文台について

美星天文台は、岡山県井原市美星町に位置する公開天文台です。その最大の特徴は、県内最大級となる口径101cmの大型望遠鏡を備えている点です。この望遠鏡は、天体観測の際に非常に高い性能を発揮し、多くの人々が宇宙の神秘に触れる機会を提供しています。

施設の特徴

101cm光学式反射望遠鏡: 主な観測装置として、この大型望遠鏡が使用されています。冷却CCDカメラや分光器などの観測装置も備えており、本格的な天体観測が可能です。
渾天儀のレプリカ: 天文台内には、中国で製作された渾天儀の実物大レプリカが展示されています。これは、古代の天文学を理解する上で貴重な資料となっています。
太陽望遠鏡: 2台の8cm屈折望遠鏡が搭載されており、太陽観測も可能です。フィルターが装着されているため、安全に太陽を観察できます。

星空公園観望会

天文台から約5km離れた井原市星空公園では、毎月第2または第3水曜日に「星空公園観望会」が開催されています。参加費は無料ですが、事前予約が必要です。この観望会では、専門家の解説を聞きながら、美しい星空を観察できます。

歴史

美星天文台は、もともと美星町（当時）が地域活性化を目指した『星の郷「中世吉備の庄」いきいきまちづくりプロジェクト』の一環として建設されました。自治省（当時）のリーディング・プロジェクト事業として、中世をテーマにした「中世夢が原」と共に整備され、そのシンボル施設として1993年7月7日に開館しました。

開館当時は、一般公開施設としては国内最大の望遠鏡を備える天文台でした。2021年には、国際ダークスカイ協会により、井原市美星町が星空保護区「ダークスカイコミュニティ」に認定され、その美しい星空が国際的に認められています。

利用案内

開館時間

昼間: 9:30 - 16:00（火・水曜）、13:45 - 16:00（金・土・日・月曜）
夜間: 18:00 - 22:00（金・土・日・月曜）

入館料

大人・こども（小学生以上）: 300円
高齢者割引（65歳以上）: 240円
障害者割引: 150円
団体割引: 20名以上 270円、50名以上 240円

休館日

毎週木曜日
祝日の翌日
年末年始（12月29日 - 1月3日）

アクセス

所在地

岡山県井原市美星町大倉1723番地70

自動車

最寄I.C: 山陽自動車道 笠岡I.C
笠岡I.Cより岡山県道48号笠岡美星線を利用

公共交通機関

最寄駅: 井原鉄道井原線 矢掛駅
矢掛駅より北振バス「美星産直プラザ」行き、又は「平谷」行きに乗車、「美星診療所前」停留所下車、徒歩30分（約2km）

関連施設

中世夢が原
* 美星スペースガードセンター

まとめ

美星天文台は、天体観測だけでなく、その歴史や周辺施設を含めて、多くの魅力がある場所です。美しい星空を体験したい方、天文学に興味がある方にとって、訪れる価値のある場所です。家族連れや友人同士で、宇宙の神秘に触れてみてはいかがでしょうか。

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