北振バス

北振バス株式会社の概要

北振バス株式会社は、岡山県井原市に本社を置くバス事業者であり、地域に密着したバス運行を行っています。主に井原市を中心に、小田郡矢掛町や高梁市、広島県の福山市などでも路線を展開しています。現在、16台の乗合バスと17台の貸切バスを所有し、地域住民の移動手段として重要な役割を果たしています。

歴史と運行路線

もともと、北振バスは井笠鉄道の子会社として設立され、その運行開始以来、過去に井笠鉄道が運行していた多数の過疎バス路線を継承しています。2012年9月には、井笠鉄道から独立したことで、自主的な経営がスタートしました。11月からは、井笠鉄道運行の井原あいあいバスも引き継ぎ、地域の公共交通機関として一層の利用促進に努めています。

一方、2018年3月31日には利用者の減少を受けて、矢川線の運行区間が短縮され、さらには田原～矢川間の廃止が決まりました。この変更に伴い、矢川線は田原線という名称に変更されることになりました。親会社であった井笠鉄道は2012年にバス事業を終了しましたが、北振バスはその経営と資本を分離したため、倒産の影響を受けずに事業を継続できています。

現在、北振バスでは専用の紙式回数券が利用されている一方で、ICカード（PASPYやHarecaなど）は使用できないシステムとなっています。過去に販売されていた岡山県共通バスカードや井笠バス専用バスカードも利用不可でした。

車両とナンバープレート

北振バスの車両には、いすゞ自動車や日野自動車、三菱ふそう製などが展開されており、それぞれの車両にはアルファベットと番号が付与されています。また、地域の特性を反映したご当地ナンバーが設定されており、2006年からは倉敷ナンバーが新たに導入されました。

営業所とバス停

北振バスの本社は井原市の井原バスセンターに位置し、矢掛車庫や美星車庫、共和車庫など、複数の営業所が点在しています。主要なバス停としては井原バスセンターや矢掛バスセンターがあり、これらは地域住民にとって便利なアクセスを提供しています。

運行する路線

井笠鉄道から引き継いだ路線が多く、井原を基点にした複数の路線が運行されています。特に、予約型乗り合いタクシーの「あいあいカー」が、芳井および美星地区で運行されることで、交通インフラの変化が見られます。これにより、住民のニーズに柔軟な対応が可能となっています。

これらの路線は、地域の主要機関や病院、学校、小売店などへのアクセスを確保し、公共交通の利便性向上に寄与しています。

結論

北振バスは、地域住民に愛される公共交通機関として、岡山県内において重要な役割を担い続けています。今後も、利用者の要望に応じたサービスを提供し、交通インフラの発展に寄与していくことでしょう。

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