美羅尾山

美羅尾山は、北海道川上郡弟子屈町に位置する標高553.7mの山です。山頂には二等三角点「美羅尾山」が設置されています。弟子屈町の中心部に近いため、摩周駅や市街地からもその姿をはっきりと望むことができます。

山頂には、美羅尾無線中継所のアンテナが多数設置されており、山頂まで続く作業道路が存在しますが、一般車両の通行は制限されています。この山は、屈斜路カルデラが形成された時期に活動した火山であると考えられています。

歴史的には、美羅尾山の東側斜面にはビラオスキー場がありました。1947年には第1回美羅尾山大回転競技大会が開催されるなど、地域住民に親しまれていました。1949年には弟子屈観光協会によって美羅尾山ヒュッテが開設され、スキー客をもてなしましたが、2008年に営業の継承先が見つからず、残念ながらスキー場は休止となりました。

山名の由来は、アイヌ語の「ピラ・オロ（崖の・所）」であるとされています。この地名が、山の地形的な特徴をよく表していると言えるでしょう。

登山に関しては、前述の通り、美羅尾山の山頂までは道路が整備されているため、特に危険な箇所もなく、比較的容易に徒歩で山頂を目指すことができます。気軽に登山を楽しみたい方にとって、美羅尾山は魅力的な選択肢となるでしょう。

美羅尾山は、その美しい景観、歴史的な背景、そして手軽に楽しめる登山道など、様々な魅力を持った山です。弟子屈町を訪れた際には、ぜひその雄大な姿を間近で感じてみてください。

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