群馬県立桐生女子高等学校

群馬県立桐生女子高等学校は、群馬県桐生市梅田町に位置していた公立の女子高校で、地域では「桐女（きりじょ）」という愛称で親しまれていました。市内唯一の女子校として、主に四年制大学への進学を目指す教育が行われていました。しかし、梅田町への移転により市街地から離れてしまい、生徒たちの通学の便が課題となっていました。

通学の利便性を図るため、新桐生駅からは「おりひめバス」が運行されていましたが、生徒の多くは桐生市内の中学校出身者でした。一方で、太田市藪塚本町地区や栃木県日光市足尾地区など遠方からの通学者も少なくなく、自転車で15キロ近くの距離を通ったり、1時間以上かけて列車で通学する生徒もいました。制服は伝統的なセーラー服でした。

長きにわたって地域に貢献してきた桐生女子高校ですが、2021年3月31日をもって群馬県立桐生高等学校と統合し、その歴史に幕を閉じました。

しかし、2024年6月26日には、大手出版社KADOKAWA傘下の学校法人「角川ドワンゴ学園」が、この跡地を取得し、2025年4月には通信制高校「R高等学校」の校舎として活用されることが発表されました。

歴史

桐生女子高等学校の歴史は古く、1908年（明治41年）に群馬県山田郡立桐生高等女学校として創立されました。当初は桐生町大字安楽土村（現在の小曽根町）に位置していましたが、1913年（大正2年）には桐生町大字安楽土村92（現在の仲町1-39-8）の旧県立織物学校跡に移転しました。1918年（大正7年）には県立移管により群馬県立桐生高等女学校となり、その後1948年（昭和23年）に群馬県立桐生女子高等学校と改称しました。同時に通信制課程も設置されました。

1972年（昭和47年）には桐生市梅田町に移転し、1989年（平成元年）には普通科の1クラスを英語科に転換しました。生徒数の減少に伴い、2006年（平成18年）には1クラス削減され、1学年5クラス体制となりました。2008年（平成20年）には全日制各学年5学級編成（普通科4学級、英語科1学級）となりました。

そして2021年（令和3年）に群馬県立桐生高等学校との統合により、閉校に至りました。しかし、2025年（令和7年）には学校法人角川ドワンゴ学園によって、跡地が通信制高校「R高等学校」として新たに活用される予定です。

学科

全日制課程では普通科と英語科が設置されていました。また、通信制課程も併設されていました。

学校周辺

学校周辺には桐生川や桐生国際ホテル、鳳仙寺などがあります。

部活動

管弦楽部は特に活発で、全国高等学校選抜オーケストラフェスタの常連校として知られていました。

著名な卒業生

桐生女子高等学校からは、多くの方が各界で活躍されています。

阿部知代（フジテレビ報道局嘱託、元アナウンサー）
阿部陽子（NHKアナウンサー）
大島璃乃（女優）
大竹佐知（元テレビ東京アナウンサー）
片桐舞子（MAY'S／歌手）
川口節子（元女優）
橘実里（女優）
長沢延子（詩人、卒業後に間もなく服毒自殺）
淵澤由樹（フリーアナウンサー、元富山テレビ）
ミーヤ（レ・ロマネスク／歌手）
茂木宏美（プロゴルファー）
乙幡啓子（ライター、造形作家）

関連項目

群馬県高等学校の廃校一覧
日本の英語科設置高等学校一覧
高等女学校
群馬県立桐生高等学校
日本の男女別学校一覧
旧制中等教育学校の一覧 (群馬県)


外部リンク

群馬県立桐生女子高等学校

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