羽生田俊

羽生田 俊（はにゅうだ たかし）

羽生田俊は、1948年3月28日生まれの日本の政治家であり、眼科医です。自由民主党に所属する参議院議員として2期にわたる活動を展開し、厚生労働副大臣や参議院厚生労働委員長、日本医師会副会長などを歴任しました。彼の資金管理団体は「俊翔会」にデシャンされており、父も歴代の衆議院議員で眼科医の羽生田進で、さらに祖父も前橋市議会議長を務めた羽生田俊次という、医療と政治の両面で深い影響を持つ家系に生まれました。

来歴

群馬県前橋市に生まれ、1966年に群馬県立前橋高等学校を卒業。1973年には東京医科大学医学部を卒業し、同年に医師免許を取得しました。群馬大学医学部附属病院の眼科学教室に入局し、1985年には医学博士の学位を取得しました。1978年には羽生田眼科医院の院長に就任し、その後も前橋市医師会や群馬県医師会で理事として活動を続けました。

2000年には日本医師会の常任理事に、2010年には副会長に就任するなど、医療界におけるリーダーとしての地位を確立しました。また、2013年には自由民主党比例区支部長に就任し、同年の参議院議員選挙で初当選を果たしました。その後、参議院厚生労働委員長や厚生労働副大臣としての任務を担い、医療政策に貢献しています。

羽生田は、2019年の任期満了時に71歳となりましたが、党の規約に基づく70歳定年制にもかかわらず特例として次期選挙に立候補し、再選を果たしました。しかし、2024年1月30日には次期参院選には立候補しない意向を表明し、引退を予告しました。

政策・主張

羽生田の政策にはいくつかの特徴があります。彼は日本国憲法第9条と96条の改正に賛成し、集団的自衛権の認知を主張しています。また、日本の原子力発電については当面必要だが、将来的には廃止すべきと考えています。選択的夫婦別姓制度の導入には反対であり、同時に受動喫煙防止策を支持しています。特に、飲食店における喫煙規制の強化については、公共の健康を重視する立場から賛成の意を表しています。

政治資金

彼の政治活動には多額の資金が関与しており、2013年には日本医師会から2億3000万円の献金を受け取ったことが報道されました。しかし、彼は政治資金の透明性についての疑念を持たれており、2024年には自民党本部の派閥パーティーに関する不記載問題が報じられる中、羽生田も過去5年間の還流金について明らかにしました。

所属議員連盟

羽生田は「みんなで[[靖国神社に参拝する国会議員の会]]」に所属し、国宝「医心方」のユネスコ登録を推進する議員連盟の事務局長など、さまざまな活動に関与しています。

著書

彼の著作には、複数の医療関連書籍があり、特に『心の病い : 治療と予防の現在』は評価されています。医療従事者としての知識を活かし、政策形成に寄与してきたと言えるでしょう。

羽生田俊は政治家としてだけでなく、医療の現場でも長年にわたり貢献し続けてきた存在です。

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