羽賀忠利

羽賀 忠利について

羽賀忠利（1917年3月26日 - 2010年3月7日）は、日本の著名な剣道家であり、居合道範士八段の資格を持つ人物です。広島県比婆郡東城町で生まれた彼は、剣道の道に進むことに決め、実兄の羽賀準一の助けを借りながら上京しました。彼は1932年に国士舘中学に入学し、剣道の指導を受けながら成長しました。

生涯にわたる剣道の道

1937年に国士舘専門学校に進学すると、羽賀は多くの指導者から剣道の技術と哲学を学びました。斎村五郎や小野十生、岡野亦一、大島治喜太など、当時の剣道界の名立たる教師たちからの指導は、彼の剣道人生に大きな影響を与えました。卒業後は中学や高校で指導者として活動し、特に太平洋戦争中は三重海軍航空隊で海軍の飛行予科練習生の剣道教師としても務めました。

戦後、彼は静岡県藤枝市に移住し、1953年には静岡県国家警察隊の初代剣道師範に就任しました。ここでの教えは、長年にわたり多くの剣士に影響を与えました。そして1974年までその役職を保持し、剣道の普及と発展に寄与しました。

養心館道場の設立

1969年、静岡市に自身の道場「養心館」を開設し、ここでは剣道だけでなく無双心伝流も指導しました。彼の剣道の技術はますます磨かれ、1970年代には八段位や範士位を次々と取得しました。特に、剣道範士辞達に至った1975年には、多くの後進たちを指導し、彼の教えを受けた剣士たちはその功績を今でも語り継いでいます。

剣道の国際普及への貢献

羽賀忠利は全日本剣道連盟や全日本剣道道場連盟、静岡県剣道連盟などさまざまな団体の役員を歴任し、剣道の国際普及に尽力しました。1998年にはその功績が認められ、全日本剣道連盟から剣道功労賞が贈られました。

最後の年

故・羽賀忠利は2010年3月7日に93歳でこの世を去りましたが、彼の教えや影響は今も多くの剣士たちの心に残っています。剣道界の発展と普及に貢献した彼の人生は、剣道を志す人々にとって大きな道標となっています。

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