羽賀祥二

羽賀祥二のプロフィール

羽賀祥二（はがしょうじ、1953年1月30日生まれ）は、日本を代表する歴史学者であり、特に明治維新に関する研究で知られています。彼は名古屋大学の名誉教授として、多くの教育と研究活動に従事してきました。

学歴とキャリアの歩み

羽賀は1975年に名古屋大学の文学部史学科を卒業しました。その後、1979年には同大学院の博士後期課程を中途退学し、同年4月には京都大学の人文科学研究所で助手としてのキャリアをスタートさせました。1988年には立命館大学で助教授職に就き、その後1994年には名古屋大学の助教授に転職しました。

彼は1996年に「明治維新と宗教」というテーマで名古屋大学から博士（歴史学）の学位を取得しました。2年後の1998年からは名古屋大学文学部の教授を務め、2000年には大学院文学研究科の教授に昇進し、2017年には人文学研究科の教授に昇任しました。2018年には名誉教授の称号を受けました。

著作と研究内容

羽賀の研究は日本の明治維新に特に焦点を当てています。彼の主な著書には、1994年に筑摩書房から出版された『明治維新と宗教』があります。この作品では、明治維新期の宗教的側面がどのように日本社会に影響を与えたかを考察しています。

また、彼は1998年に名古屋大学出版会から発表した『史蹟論 19世紀日本の地域社会と歴史意識』でも、地域社会と歴史認識との関連を探る重要な論討を展開しています。さらに最近の著作には、2023年に発表された『軍国の文化 日清戦争・ナショナリズム・地域社会』があり、こちらは上下巻にわたる大作です。

共編著と監修

羽賀はその研究分野において多くの共編書を手がけています。2001年には『幕末維新論集 幕末維新の文化』を吉川弘文館より編集しました。その後も2005年には『記録と記憶の比較文化史 史誌・記念碑・郷土』を若尾祐司と共に編纂し、2018年には『近代日本の地域と文化』および『近代日本の歴史意識』の編纂も行いました。さらに、名古屋市蓬左文庫との共編による『名古屋と明治維新』も同年に発表されています。

また、2007年には『洋々社談』全4巻の監修を務め、歴史に関する知識の普及にも力を注いできました。

結論

羽賀祥二は、日本史の重要な時代である明治維新をテーマにした数々の研究を行い、日本の歴史学界に大きな足跡を残しています。彼の業績は、今後の研究においても多くの学者や学生に影響を与え続けることでしょう。

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