羽鳥明

羽鳥 明について

羽鳥明（はとり あきら、1920年11月3日 - 2017年4月10日）は、日本で著名な福音派牧師であり、大衆伝道者、さらにはラジオ牧師としても広く知られています。彼は信仰の普及と教育に大きく貢献しました。彼の父は群馬県高崎市で桃井小学校の校長を務めており、羽鳥明はそこで長男として誕生しました。

初期の人生

彼のキリスト教の教えに対する興味は、1936年に同級生に誘われて参加した前橋キリスト教会での経験から始まりました。この際、マーガリット・バーネット宣教師からの萌芽的な指導を受け、キリスト教に入信しました。1938年には東京の高等師範学校に進学し、ここで由木康牧師の教えを受け、友人の助けを借りて賛美歌を作曲するなど、神学への興味を深めました。

戦後の活動と教育者としての経歴

1944年に戦争に召集されその後は戦後の教育現場に戻り、高崎教会で無牧であった時期には信徒牧師として活動しました。1948年には、由木康と共に『基督教史入門』を出版。この時期、彼は東京女子師範学校で教員としても活動を続けました。

アメリカ留学とその後の活動

1949年に急性虫垂炎での入院を経て献身的な決意を固め、前橋聖書学塾に入学。1950年にはアメリカに渡り、フラー神学校で学びました。学びの中で、日系人教会の臨時牧師として活動し、日系人福音宣教協力会（JEMS）を立ち上げるきっかけとなりました。1953年にフラー神学校を卒業した後、スタンフォード大学院でも学びました。

日本への帰国と放送活動への関与

1954年に日本に帰国し、パシフィック・オリエント・ブロードキャスティング・カンパニーの理事長に就任。1955年には教会活動を通じて結婚し、結核の影響を受けつつも療養を重ねた後、十分な信仰教育と宣教活動に尽力しました。1958年には聖書神学舎を設立し、初代校長に就任しました。

その後も羽鳥は聖書翻訳のコミッショナーや新改訳聖書の編集員としての業務にも関わり、1966年にはベルリン世界伝道会議にも参加しました。1990年代にはワールド・ビジョン・ジャパンの理事長として国際的な奉仕活動にも従事し、教会の成長に寄与しました。

彼の遺産と影響

羽鳥明は、96歳で亡くなるまでの約80年の生涯で、信仰の普及や宗教活動に対して大きな影響を残しました。著書には『今日の詩篇、明日の詩篇』や『心に触れる説教とは』などがあります。また、彼は多くの役職に就き、様々な宗教団体において顧問や理事長として活躍してきました。彼の人生は、信仰によって照らされた道のりであり、今でも多くの人々に影響を与え続けています。

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