習志野演習場

習志野演習場について

習志野演習場（ならしのえんしゅうじょう）は、千葉県船橋市と八千代市に位置する陸上自衛隊の演習場です。この演習場は、習志野駐屯地（習志野分屯基地）と同様に航空自衛隊と共に施設を共有しており、航空自衛隊の活動も支えています。演習場の一角には分屯基地が存在し、様々な訓練や演習が行われています。

概要

習志野演習場は、習志野駐屯地の東側に近接しており、主に第1空挺団などの部隊が利用します。自衛官たちはここで持続走やその他の訓練を行い、日常的にその姿が見られます。また、毎年1月には防衛大臣が臨場し、「空挺団降下訓練初め」が開催され、重要なイベントとされています。これは空挺団の士気を高めるための機会でもあり、多くの人々が注目しています。

設備

習志野演習場には、さまざまな専門施設があります。以下は主な設備の概要です：

• - 屋内射撃場: 射距離200mで実弾射撃が可能です。射撃システムにより、弾痕情報が自動的に表示されるため、効率的な訓練が実現されています。

• - 自動車訓練場: 自衛隊員が運転技能を向上させるための施設であり、普通自動車や大型自動車の運転訓練、さらに牽引免許や大型特殊免許の取得も可能です。特に、教習コース内には「鋭角」練習用のスペースが設けられており、実践的な訓練が行われています。

• - ラグビー場: 習志野陸上自衛隊ラグビー部のホームグラウンドであり、公式戦が行われています。ここでは各カテゴリーの強豪チームが合宿を行うこともあります。

• - 航空自衛隊施設: 航空自衛隊第1高射群第1高射隊が装備する地対空誘導弾ペトリオットの発射地区も設置されています。

所在地について

「習志野演習場」という名称が付いているものの、実際の所在地は船橋市と八千代市であり、習志野市の範囲内ではありません。これは地名に関連する混乱を招くこともありますが、時折誤解されることがあるため、情報の正確な理解が重要です。

環境問題

習志野演習場では、旧日本陸軍の軍用跡地に埋設された毒ガス弾の問題も浮上しています。この問題は「旧帝国陸軍地毒ガス埋設問題」として知られ、環境省、財務省、防衛省が共同で調査を実施しています。2004年には陸軍習志野学校跡地で調査が行われ、異常が見つからないとの結果が報告されました。さらに、近隣地区では腐食した金属製の不審物に対して注意が呼びかけられており、適切に警察に通報するよう指導されています。

地下水の安全性についても調査が行われ、環境省は2005年にそれに関する調査を実施し、安全性が確認されています。2008年には八千代市独自で水質調査が行われ、すべての地下水が安全であることが確認されたことから、この地域の水質には問題がないことが示されています。

結論

習志野演習場は、陸上自衛隊や航空自衛隊の訓練にとって重要な拠点であり、その役割は地域社会にも広がりを持っています。また、環境問題にも注視しつつ、安全で効率的な訓練に取り組んでいます。自衛隊の活動に対する理解と支援が一層求められています。

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