翔猿正也

翔猿 正也（とびざる まさや）

翔猿 正也（本名: 岩﨑 正也）は、1992年4月24日に東京都江戸川区で生まれ、追手風部屋に所属する現役の大相撲力士です。身長173cm、体重135kgの彼は、得意技として押しを得意とし、2023年9月場所では西小結という最高位を達成しています。実兄の英乃海（本名: 岩﨑 拓也）もまた力士として活動しており、兄弟二人が共に土俵に立つ姿が注目されています。

来歴

翔猿は幼少期から活発で、猿のように元気に動き回っていたそうです。相撲を始めたのは江戸川区立上一色小学校の1年生の時、兄の拓也が通っていた地元の相撲道場に同行したことがきっかけでした。兄が道場を移籍すると、翔猿も一緒に移籍し、幼なじみの剣翔とともに相撲に励むことになります。彼は当初、プロ野球選手を目指していたものの、相撲に専念する道を選びました。

中学校3年生の時に全国中学校相撲選手権大会で団体優勝を果たし、高校は埼玉栄高校へ進学します。高校時代には、全国高等学校総合体育大会相撲競技大会で団体優勝に貢献するなど、相撲の才能が開花しました。大学は日本大学に進学し、経済学部経済学科に属しつつ相撲部に入部しましたが、相撲の厳しい稽古によってあまり実績を残すことができませんでした。しかし、団体戦での優勝などにも貢献し、次第に実力をつけていきました。

2015年に追手風部屋に入門し、早くから若手力士として土俵に立つことになりました。初土俵から順調に昇進を続け、十両に昇進した後も実力を維持して戦い続けました。2020年9月場所での新入幕を果たした際には、力士としての存在感を示し、敢闘賞を受賞するなど注目を浴びるようになりました。

取り口

翔猿は典型的な突き押しのスタイルを持ちながらも、動き回ることで相手を翻弄することが特徴です。体格差を逆手に取り、引き技を駆使するなど、高度な技術を身につけています。また、短身である彼は、長身の力士に対して苦戦することもありますが、その分素早い動きと切り返しを活かしています。

人物

翔猿はユーモラスな性格であり、周囲を楽しませる存在として知られています。彼は子供好きで、以前保育士を夢見ていた時期もあります。特に、肌の手入れに気を使う一面もあり、自身のリップクリームの使用量で「角界一」と自負しています。好きなアーティストに玉置浩二やNiziU、ももいろクローバーZがあり、趣味を通して支持を受けています。

エピソード

埼玉栄高校相撲部では、1年生がラーメンを禁止されていたことや、卒業後に相撲部へ米500kgを贈呈するしきたりなど、伝統的な校風の中で成長しました。大相撲の舞台での彼のパフォーマンスは常に注目されており、今後の活躍にも期待が高まります。

主な成績

翔猿は現時点で374勝328敗の通算成績を収めており、特に2022年には殊勲賞を獲得し、名実ともに高い評価を受けています。また、金星を2個、特に横綱照ノ富士に対しての勝利が評価されています。今後のさらなる成長と活躍が楽しみな力士です。

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