翼を広げて

「翼を広げて」

「翼を広げて」（つばさをひろげて）は、日本の音楽グループDEENの2枚目のシングルとしてリリースされました。この曲は、特に日本テレビでのサッカー中継のイメージソングとして広く認知されています。特筆すべきは、この作品がDEENの1stアルバム『DEEN』には収録されておらず、後に『SINGLES+1』というアルバムで初めて収録されたことです。

制作とリリースの背景

作詞は坂井泉水、作曲は織田哲郎が担当しています。坂井はこの曲のコーラスにも参加しており、高校音楽科の教科書に掲載されるほど影響力のある楽曲となりました。「翼を広げて」は、DEENのシングルの中でも3番目に多くのヒットを記録した重要な曲です。

興味深い点として、作詞者である坂井泉水は、後にZARD名義でこの曲をセルフカバーしています。このセルフカバーは、ZARDがリリースした楽曲の中で唯一のシングル表題曲となり、他の作品とは異なるアプローチが施されています。また、作曲者の織田哲郎もセルフカバーを行っており、その際にはオリジナルを歌った池森秀一がコーラスに参加しています。

2005年10月26日には、31stシングルとして「このまま君だけを奪い去りたい/翼を広げて」として新たにリアレンジされたバージョンがリリースされました。これはセルフカバーアルバム『DEEN The Best キセキ』の先行シングルとなっています。

収録内容と楽曲の特徴

「翼を広げて」の収録内容には、オリジナルバージョンの他に、カラオケバージョンもあります。本楽曲では、最後のサビでの転調部分に観客の歓声が入っているのが特徴であり、楽曲に生き生きとした印象を与えています。コーラスには、坂井泉水に加え、川島だりあ、大黒摩季、生沢佑一といった豪華なメンバーが参加しています。

もう一つの収録曲「夢のつづき……Love in my dream」では、池森秀一が作詞・作曲を手掛けており、これも葉山たけしによって編曲されています。曲中には、SO-FIのボーカルだった岩切玲子がコーラスとして参加している点もファンには注目されています。

収録アルバムとカバーの情報

「翼を広げて」は、いくつかのアルバムに収録されています。主なアルバムには、『SINGLES+1』、そして『Ballads in Blue〜The greatest hits of DEEN〜』や『COUNTDOWN BEING』などが挙げられます。また、アレンジや新録音が施された『DEEN The Best キセキ』や『マリアージュ』にも収録されています。

さらに、カバー曲としても多くのアーティストに親しまれています。相川七瀬が2015年にリリースしたカバーアルバム『Treasure Box -Tetsuro Oda Songs-』や、SARD UNDERGROUND|SARD_UNDERGROUNDの2023年のシングル「卒業式」にも収録されています。このように、「翼を広げて」は多方面で愛され続けている曲となっています。

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