老尾神社

老尾神社について

老尾神社（おいおじんじゃ）は、千葉県匝瑳市の生尾に位置する重要な神社です。この神社は式内社に分類され、もともとは郷社としての地位を持っています。

祭神について

老尾神社では、主祭神として経津主命の御子神である阿佐比古命が祀られています。さらに、他の神々として磐筒男命、磐筒女命、国常立命も配祀されています。加えて、物部小事を祭神とする見解も存在しています。

歴史

この神社は社伝によると崇神天皇の7年に創建されたとされています。その後、延喜式神名帳に「下総国匝瑳郡 老尾神社」との記載があり、小社としてその名が残されています。下総国における式内社は他に香取神宮のみであり、この地域の神社として特筆される存在です。

匝瑳郡は物部小事の功績によって建立されたとされ、その子孫である物部匝瑳氏は鎮守将軍として奉仕してきました。この関係は長年にわたり続き、常陸国信太郡とも密接なつながりを持ちます。1899年には、香取神宮の摂社である匝瑳神社の造り替えが行われ、神社と地域の役割の重要性が再確認されました。また、香取氏が祀官を務め、彼らの功績によりいくつかの栄誉が賜ったことが記されています。

正平24年（1369年）には、社殿が火災で焼失しましたが、千葉氏の手により再建されました。その後も千葉氏の保護のもとで発展してきましたが、その影響が薄れるにつれて当社も衰退していきました。明治6年（1873年）には、ようやく郷社に列格され、神社の存在感を再確認されることとなります。

境内の特徴

この神社の境内には、特に目を引く存在として市指定の天然記念物である神木杉が社殿の後方左側にあります。樹齢の長いこの杉は、訪れる人々にとって神聖な存在感を放ち、神社の雰囲気を一層引き立てています。

アクセス情報

老尾神社は、JR東日本の総武本線八日市場駅から徒歩で約25分の距離にあります。周辺の自然豊かな風景の中を歩いて神社に向かうことができ、訪れる人々にとっては貴重な体験となるでしょう。静かな佇まいの中で神聖な空気に包まれた老尾神社は、地域の人々に愛され続けている場所です。

もう一度検索