老木レディスクリニック2

老木レディスクリニック2

老木レディスクリニック2（おいきレディスクリニックツー）は、大阪府和泉市に位置していた医療機関で、産科学、婦人科学、小児科学を専門としていました。このクリニックは、2012年5月に病床数7床で開院し、2021年12月26日に営業を終了しました。

概要

本院である「老木レディスクリニック」は2000年に開設され、老木レディスクリニック2はその分院としてスタートしました。特に無痛分娩に対応する産科診療を主力としており、地域のニーズに応える医療サービスを提供していました。

しかし、2017年1月に本院で発生した医療事故が大きな影響を及ぼしました。この事故では無痛分娩を受けた女性が亡くなり、その結果として同年の5月に本院は閉鎖を余儀なくされました。この医療事故により、院長は業務上過失致死の疑いで書類送検され、診療機能は老木レディスクリニック2に集約されました。

その後、2019年4月に大阪地方検察庁から不起訴処分が下されましたが、同年10月に検察審査会では不起訴不当の議決が出され、2021年3月には再度不起訴が決定されました。この一連の医療事件が信頼を損ね、患者数の減少に繋がってしまいました。

結果として、2021年12月26日にクリニックは事業を停止し、運営法人は2022年1月12日に大阪地裁から破産手続きの開始決定を受けました。このように、老木レディスクリニック2は短い営業期間の中で様々な課題に直面し、その影響は大きなものとなってしまいました。

建築

クリニックの建物は2012年3月に完成し、設計は著名な建築家、安藤忠雄氏が手掛けました。施工は竹中工務店によって行われました。建物自体は三角形の形状をしており、内部には水庭や屋上庭園が設けられており、周囲の自然環境と調和しています。また、周囲にはシマトネリコなどの高木が植えられ、緑豊かな環境が維持されています。

周辺道路からは視認しにくい立地にありつつも、地域の景観に配慮したデザインが評価され、第33回大阪都市景観建築賞奨励賞を受賞するなどの功績も残しています。

営業と交通アクセス

クリニックは月曜日、木曜日、土曜日の午前のみ診療を行っていました。泉北高速鉄道の和泉中央駅からは、車でおおよそ5分、徒歩の場合は20分ほどでアクセス可能でした。偶然にも、和泉市の地域に密着した医療サービスを提供する一環として、多くの患者に利用されていました。

はじめと終わりを持つ老木レディスクリニック2の歴史は、地域医療の大切な一面を映し出すものとなりました。

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