老論派

老論派について

老論派（ろうろんは、朝: 로론파、ロロンパ、韓: 노론파、ノロンパ）は、李氏朝鮮時代に存在した重要な朋党の一つです。このグループは、特に粛宗時代において少論派（しょうろんは、朝: 소론파、ソロンパ）との対立が目立ちました。老論派はその名の通り、朝鮮王朝の政策や政治運営に対する独自の見解を有しており、対立する少論派とは異なる立場から政治に関与しました。

歴史的背景

老論派はもともと西人と呼ばれるグループから派生したもので、1680年に発生した庚申換局を契機に、老論派と少論派に分裂することになりました。この時期、政治的な権力争いが激化し、各派閥の支持を集めるための活動が行われました。老論派は、その支持者である宋時烈を中心に形成されましたが、1684年に金錫冑が死去し、1689年には宋時烈自身も処刑されるなど、様々な不運に見舞われ、その後は影響力が減退していきました。

老論派の支援を受けていた仁顕王后は1701年に亡くなり、その後も老論派は厳しい状況に直面することになります。しかし1724年に英祖が即位すると、老論派は再び政権の中で力を取り戻すことができました。

老論派の内部構造

老論派の内部には、僻派（貞純王后に支持されたいわゆる保守的な勢力）や時派（金鐘秀を支持する改革的な勢力）といった異なるグループが存在しました。これらの派閥は、老論派が占める地位や役割、さらには政策に対する理解を巡ってしばしば争いを繰り広げました。この多様性は、老論派の影響力を維持する要因ともなっていました。

政権への影響

老論派は、時折英祖の息子である荘献世子に関与して、餓死事件（壬午士禍）にも関与していると言われています。この出来事は、老論派の政治戦略や方針に大きな影響を与え、その後の政治情勢をも変えることになりました。反対勢力との駆け引きや連携は、老論派が生き残るために必要だったのです。

結論

老論派は、李氏朝鮮時代における重要な政治的存在であり、さまざまな出来事を通じてその影響力を高めました。この派閥の活動は、以後の朝鮮王朝における政治や社会に深い影響を与え続けることになるのです。今日でも、老論派についての研究は行われており、その詩的な思想や活動は歴史的な教訓として現代における政治にも参考にされることがあります。

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