聖トリニアンズ女学院

映画『聖トリニアンズ女学院』の概要

『聖トリニアンズ女学院』（St. Trinian's）は、2007年に公開されたイギリスのコメディ映画で、監督はオリヴァー・パーカーとバーナビー・トンプソン。タルラ・ライリーやルパート・エヴェレット、コリン・ファースなど著名なキャストが出演しています。この作品は、ロナルド・サールによる漫画『St Trinian's』シリーズに基づいた学園コメディの第六作目であり、1954年の第一作『The Belles of St Trinian's』以来、1980年の第五作から27年の時を経ての新作です。続編ではなく、新たに現代を舞台にしたシリーズとして制作されています。

日本では劇場公開はされていませんが、2012年に『聖トリニアンズ女学院 史上最強!?不良女子校生の華麗なる強奪作戦』というタイトルでDVDが発売され、さらにWOWOWでは同年に『セント・トリニアンズ女学院』として放映されました。また、2009年にはこの映画に出演したスタッフとキャストによる続編『聖トリニアンズ女学院2』が公開されています。

ストーリー

物語の中心は、アナベル・フリトンという女子高生です。彼女は父方の叔母であるカミラが校長を務める全寮制の女子校、聖トリニアンズ女学院に転校してきます。しかし、この学院は外見とは異なり、個性豊かな女子生徒たちが自由すぎる生活を送ることで「無法地帯」として知られる悪名高い場所でした。サボりや悪戯が日常茶飯事であり、常に混沌とした状況が続いています。

そんな中、アナベルは学校が破産の危機に瀕していることを知ります。そこで彼女と仲間たちは、自らの楽園である学院を守るために、フェルメールの名作「真珠の耳飾りの少女」を盗む大胆な計画を立てます。この名画を売却することで資金を得て、学院を救うことを目指します。

キャスト

• - アナベル・フリトン: タルラ・ライリーが演じる主人公。新たに聖トリニアンズに転校してきた。
• - カミラ・フリトン: ルパート・エヴェレットが演じるアナベルの叔母であり、学院の校長。
• - ジェフリー・スウェイツ: コリン・ファースが演じる文部大臣。彼はカミラの大学時代の恋人でもある。
• - ケリー: ジェマ・アータートンが演じる寮長で、頭の切れるキャラクター。
• - フラッシュ: ラッセル・ブランドが演じる、学院に関わるチンピラ。
• - ディキンソン先生: レナ・ヘディが演じる、新しい国語教師。

作品の評価

映画『聖トリニアンズ女学院』は、批評家の評価では賛否があります。Rotten Tomatoesによれば、41件の評価のうち高評価は31%で、平均点は10点満点中4.3点です。批評家たちの意見は、ロナルド・サールの元のシリーズよりも下品で、意図的な過剰さを感じるというものです。また、Metacriticでは、10件の評論のうち高評価は1件、賛否混在が6件、低評価が3件となっており、平均点は100点満点中39点に留まっています。

この映画は、自由でユーモアあふれる女子校生活を描きながらも、学院を守るために奮闘する彼女たちの姿が見所です。過激な展開とパワフルなキャラクターが織り成すコミカルなストーリーは、多くの視聴者に楽しんでもらえることでしょう。

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