聖ヨハネ23世 平和の教皇

聖ヨハネ二十三世　平和の教皇

ジョルジオ・カピターニ監督による2002年製作のイタリアのテレビ映画『聖ヨハネ二十三世　平和の教皇』（Papa Giovanni - Ioannes XXIII ）は、激動の時代を生きた教皇ヨハネ23世の生涯を描いた作品です。マルコ・フリジーナが音楽を担当しています。日本では劇場公開されていませんが、2016年に日本語字幕版DVDが製作されました。

あらすじ

物語は、教皇ピオ12世の逝去の知らせから始まります。ベニス総大司教であったアンジェロ・ジュゼッペ・ロンカッリ枢機卿は、コンクラーベ（教皇選挙）のためにローマへと向かい、そこで自らの過去を振り返ります。

コンクラーベは枢機卿たちの様々な思惑が交錯し、難航します。しかし、最終的にロンカッリ枢機卿が教皇に選出され、ヨハネ23世として即位します。教皇ヨハネ23世は、バチカンの古い体質を改革することに尽力します。

第二次世界大戦後の東西冷戦という世界情勢の中、ヨハネ23世は世界平和への強い願いから、400年ぶりとなる第2バチカン公会議を開催します。また、キューバ危機の際には、核戦争回避のために平和を訴えかけました。

ヨハネ23世は「平和の教皇」として知られ、対話の重要性を説き、その温かい人柄で世界中の人々から敬愛されました。5年にも満たない短い在位期間でしたが、回勅『地上の平和』を公布してからわずか2カ月後に亡くなるまでの、その目覚ましい活躍が描かれています。

キャスト

アンジェロ・ジュゼッペ・ロンカッリ：エドワード・アズナー
若き日のアンジェロ・ジュゼッペ・ロンカッリ：マッシモ・ギーニ
アルフレド・オッタヴィアーニ枢機卿：クロード・リッチ
ドメニコ・タルディーニ：ミヒャエル・メンドル
ラディニ・テデスキー：フランコ・インテルレンギ

聖ヨハネ23世の功績

ヨハネ23世は、その短い在位期間にもかかわらず、カトリック教会と世界に大きな影響を与えました。第2バチカン公会議の開催は、教会を現代社会に開かれたものとし、典礼の刷新、信徒の役割の重視、他宗教との対話など、多岐にわたる改革をもたらしました。また、回勅『地上の平和』は、平和の希求、人権の尊重、社会正義の実現を訴え、世界中の人々に感動を与えました。

外部リンク

聖ヨハネ23世　平和の教皇　カロル日本語字幕版DVD製作委員会
* Papa Giovanni - Ioannes XXIII　The Internet Movie Database

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