聖和女子学院中学校・高等学校

聖和女子学院中学校・高等学校の概要

聖和女子学院中学校・高等学校は、長崎県佐世保市松山町に所在する私立の女子校であり、カトリックの教えに基づく教育を提供しています。長崎の復興を支援するために設立されたこのミッションスクールは、1947年に始まり、その後1948年から1951年にかけてオーストラリアの修道会による奉仕活動が行われる中で、学校設立が進められました。

1951年には、戦時中に校舎が焼失した済美学園女学校の土地が活用され、新たに高校が設立されました。この学校の教育方針は、「苦しむ人とともに苦しみ、喜ぶ人とともに喜べるよう、キリストの愛の心で人々に接する」という校訓に基づいています。特に、英語教育に力を入れており、英語科も設置されています。

沿革

聖和女子学院の歴史は1953年に始まり、同年に聖和女子学院高等学校が設立されました。翌年には中学校が開設され、1960年からはオーストラリアへの長期留学が可能となりました。1983年には専門学科として英語科が設立され、2003年には普通科の国公立コースも導入されました。

2006年にはオーストラリアのBishop Druitt Collegeと姉妹校の提携を結び、2010年に学校法人が「善きサマリア人修道会」から「カトリック長崎大司教区」へと移行しました。

教育方針

学校の教育はキリスト教の精神を基盤とし、愛と奉仕の心を育むことに重きを置いています。学生一人ひとりの能力を尊重し、全人教育を通じて心身のバランスを整えることを目指しています。また、国際的視野をもった人材の育成にも力を入れています。

学校行事

聖和女子学院では多様な行事が年間を通じて行われています。特に、クラブ活動が活発で、スポーツ系や文化系のさまざまな部活動があります。バレーボール部は長崎県内でも強豪として知られ、高校総体や春高バレーにも出場しています。他にもソフトテニス部やダンス部、演劇部など、様々な活動が学生たちの成長を支えています。

制服・校則

この学校では、制服に対する規則が厳格であり、靴下の指定があるほか、男女交際のルールも従来は厳しかったですが、最近では変更が見られるようです。また、髪形に関しても、かつては三つ編みや二つ結びが求められていましたが、一つ結びも許可されるなど、校則の見直しが進んでいます。2024年4月から新しい制服も導入され、生徒たちの意見も反映された形となっています。

交通手段

アクセスは、西肥バスやさせぼバスを利用し「俵町」から徒歩15分、また北佐世保駅からは10分ほどの距離です。さらに、スクールバスが数本運行されており、周辺地域からの通学が容易である点も魅力のひとつです。

著名な出身者

聖和女子学院には著名な卒業生が数多くいます。声優の桑原由気や女優の神保美喜、バレーボール選手の永間香奈子など、多彩な分野で活躍しています。学校の教育が人格形成や社会での貢献に寄与していることが伺えます。

このように聖和女子学院は、教育の質、学校の雰囲気、地域社会とのつながりを大切にする学校です。

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