聖母病院

聖母病院の概要

聖母病院（せいぼびょういん）は、社会福祉法人聖母会が運営している病院で、特に産科に力を入れています。毎年1700件から1800件に及ぶ分娩を行っており、その手術レベルにおいても高い評価を得ています。病院の敷地内には聖母ホームという高齢者福祉施設も併設されており、地域に密着した医療と福祉のサービスが提供されています。

また、系列には聖母大学があり、こちらはカトリック系の教育機関となっており、看護学科を有しています。この大学は、上智大学と合併した経緯があります。

聖母病院は、歴史が深く、1929年に「マリア奉仕会」が病院建設を開始し、1931年に「国際聖母病院」として開院しました。当初は72床を有しており、内科、小児科、外科、皮膚科、泌尿器科の5診療科目がありました。その後、スイス人建築家のマックス・ヒンデルが設計した建物は、現在も「旧館」として残っています。

1943年には「聖母病院」と改名され、1950年には救急病院の指定を受けました。1952年には運営母体が社会福祉法人に変更され、その後も病床数の増加や診療科目の追加を行ってきました。例えば、1963年には眼科、神経科、歯科が追加され、その後の増改築を経て、最新の医療設備を整えています。

診療科目

聖母病院では幅広い診療科目を提供しており、以下の診療科が存在します:

• - 内科
• - 消化器内視鏡内科
• - 小児科
• - 産婦人科
• - 眼科
• - 皮膚科
• - 放射線科
• - 耳鼻咽喉科
• - 整形外科
• - 精神科
• - 外科
• - 泌尿器科
• - 乳腺外科
• - 麻酔科
• - 病理診断科

また、聖母病院は様々な指定医療機関としても認定されています。具体的には、救急告示医療機関であり、休日・全夜間診療を行う医療機関、および生活保護法指定医療機関など、多岐にわたる医療サービスを提供しています。

交通アクセス

アクセスも良好で、JR山手線の目白駅から西行の都営バスを利用し、聖母病院入口バス停で下車後、徒歩4分で到着します。西武新宿線の下落合駅からは徒歩7分の距離にあり、関東バスの聖母病院前バス停からは徒歩1分という立地です。周辺には旧目白文化村があり、自然に囲まれた環境で地域住民に親しまれています。

その他の情報

過去には帝銀事件において被害者が搬送された病院としても知られており、地域医療の重要な役割を果たしています。また、著名なラジオパーソナリティーのクリス・ペプラーや歌手の沢田聖子がこの病院で生まれたことでも知られています。聖母病院は、地域に根ざした医療を提供し続けている重要な医療機関です。

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