肉体転移

肉体転移

『肉体転移』（にくたいてんい）は、2003年2月28日にシルキーズがリリースしたアダルトゲームであり、同年12月21日にはそのゲームを基にしたアダルトアニメも発表されました。作品のタイトルの「転」は、ロゴデザインにおいて逆さまになっています。これはシルキーズの第28作品目で、プレイヤーが複数の視点から物語を進めることを可能にするマルチエンディング式のアドベンチャーゲームです。

ゲームの内容

物語は、大山平学園の考古学部に所属する主人公・青島健一が、夏休み中に顧問教師から受け取った発掘物「祭器」をきっかけに展開します。祭器は不思議な閃光を放ち、健一たちの心と肉体を入れ替えてしまいます。そして、学園の周囲は光の壁で囲まれ、彼らは逃げ出すことができない状況に置かれます。健一と仲間たちは、次々と入れ替わる奇異な体験に巻き込まれていきます。

このような設定は、パラレルワールドのような様々な視点からのプレイが可能になる要素を提供し、プレイヤーに新たな体験を与えます。

登場人物

プレイヤーキャラクター

• - 青島 健一: 考古学部の主人公。幼馴染の美帆と淑美と共に行動。
• - 倉橋 淑美: 軽音楽部員で健一の1学年上の幼馴染。テレパシーのようなつながりがある。
• - 秋山 美帆: 軽音楽部員で、淑美の付き添いで考古学部に訪れる。
• - 坂条 ひかる: 健一の後輩で好意を抱いているおとなしい性格。
• - 相馬 隆人: 幽霊部員として登場し、偶然部室を訪れる。

サブキャラクター

• - 秋山 このみ: 美帆の妹で、姉へのメッセージを届けるために学校に来ます。
• - 大谷 みみ: ひかるの親友で、金髪のハーフ。
• - 尾澤 雪乃: おっとりした性格の優等生。
• - 神村 塔子: 考古学部の代理教師で生徒から好かれる。
• - 残間 三郎: 神経質な体育教師。

開発について

本作は、園田将生が初めて手がけた企画であり、シナリオやゲームデザインを担当。また、他の主要スタッフとともに個性的なキャラクターたちが描かれました。物語の多視点展開は、園田が愛した映画『羅生門』からインスパイアを受けていると言われています。特に、淑美と雪乃、ひかるとみみの恋愛エピソードはトゥルーエンドに結びつくように制作されています。

アダルトアニメの展開

『肉体転移』は2003年に、アダルトアニメとしても展開され、『第一章』が同年12月21日、続いて『第二章』が2004年3月25日にリリースされました。アダルト版とは異なりキャラクター設定が一部変更されており、アニメ版では一部キャラクターが登場しませんでした。また、北米市場向けのタイトル『Body Transfer』も存在していますが、日本国内では手に入らない状態です。

作品は、シルキーズの独特な空気感と、心理と肉体の相互作用に焦点を当てたストーリーを通して、自身の感情や欲望について考えさせられる内容となっています。

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