肝臓を奪われた妻

『肝臓を奪われた妻』（かんぞうをうばわれたつま）は、JYUNがストーリーを、Manaが作画を手がけた漫画作品です。原題は韓国語で『간을 빼앗긴 아내』と記されます。

本作は韓国の大手インターネットサービス、NAVERが運営するコンテンツプラットフォーム「NAVERシリーズ」にて、2021年1月20日から2024年2月28日にかけて連載されました。日本国内でも電子コミックサービス「LINEマンガ」を通じて配信され、特にLINEマンガでは累計閲覧数が1億3300万ビューを超えるなど、大きな反響を呼びました。

物語は、結婚後に夫の隠された残酷な真の目的を知り、人生を根底から覆された主人公が、全てを奪った相手への復讐を遂げていく様を描いた壮絶なドラマです。

あらすじ
学費を稼ぐためにアルバイトに追われる生活を送っていた女子大学生の北山優香は、ある日、中村光星と運命的な出会いを果たします。光星からの熱心なアプローチを受け入れた優香は、彼との結婚を決意し、幸せな未来を信じていました。しかし、その結婚生活が始まるかに見えた矢先、優香は夫・光星が自身に近づいた真の目的が、病に伏せる彼の母親・聖子への肝臓移植であったことを知ります。

夫とその家族に欺かれ、利用される形で肝臓を提供した優香は、移植が成功した途端、用済みとして光星から冷酷にも一方的な離婚を突きつけられます。幼い息子結人を抱え、全てを失い絶望の淵に立たされた優香は、自らの体と人生を犠牲にしてまで尽くした夫とその家族に対する激しい怒りと憎悪を胸に、彼らへの復讐を開始することを誓います。シングルマザーとして厳しい現実を生きながら、優香は失った人生を取り戻し、裏切った者たちへ報いを受けさせるため、困難な復讐計画を実行に移していきます。

主な登場人物
北山 優香: 物語の主人公。光星に騙されて肝臓を提供し、後に復讐を誓う。
中村 光星: 優香の最初の夫。母のために優香を利用し、目的達成後に冷酷に切り捨てる。
中村 聖子: 光星の母親。優香が肝臓を移植することになる相手であり、優香の復讐対象となる人物。
安藤 るり子: 光星の後妻。聖子の肝臓移植手術とほぼ同時期に光星との娘を出産しており、優香の離婚後に中村家の妻となる。
北山 結人: 優香と光星の間に生まれた息子。優香が困難な状況を生き抜くための大きな支えとなる。
小栗 健: 優香を支え、後に深い関係を築く男性。漫画版ではビルのオーナー、ドラマ版では花屋のビルオーナー。
黒田 修二: 優香の復讐計画において重要な協力者となる人物。
田代 春美: 優香を自身が経営する花屋に雇い入れ、温かく見守る店主。自身の過去の経験から優香に寄り添う。

テレビドラマ化
本作は同名のタイトルでテレビドラマ化され、2024年4月3日から6月26日にかけて日本テレビ系の「ドラマDEEP」枠で放送されました。主演は伊原六花が務め、彼女にとってこれが地上波連続ドラマ初主演作となりました。

このドラマは、「ドラマDEEP」枠が金曜日から火曜日に移動して最初の作品であり、同時に全国ネットでの放送が開始された記念すべき作品でもあります。ドラマ版では、主人公・北山優香を伊原六花が、中村光星役を桐山漣が演じました。その他、優香を支える小栗健役には戸塚純貴、優香の復讐相手となる光星の母・聖子役には櫻井淳子、るり子役には水崎綾女、黒田修二役には原田龍二、田代春美役には猫背椿らがキャスティングされています。脚本を遠山絵梨香が担当し、主題歌にはちゃんみなの楽曲「FORGIVE ME」が起用されました。また、本編と連動したTVerオリジナルストーリーも配信されました。

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