股旅 (奥田民生のアルバム)

奥田民生のオリジナルアルバム『股旅』

奥田民生の4枚目のオリジナルアルバム『股旅』は、1998年3月にリリースされました。先行してアナログ盤が同年3月1日に限定生産で販売され、その後CD盤も登場しました。このアルバムは、前作『FAILBOX』からおよそ8ヵ月のインターバルを経て発表されたもので、フルアルバムとしては約2年半のブランクを挟んでの作品となります。

2007年には再発があり、完全生産限定の紙ジャケット仕様で販売されるなど、根強い人気を誇ります。また『股旅』というタイトルは、同名のツアーが起源となっており、そのツアーではいくつかの収録曲がライブで演奏されていました。アルバム発売後には、再度「股旅ふたたび」というツアーも組まれ、ファンとの絆が深まる機会となりました。

アルバムのジャケットに描かれているのは、岩手県の生森山で、ファンからの情報をもとにスタッフが現地に行き、撮影したものです。ジャケットデザインにも奥田民生の個性が表れており、彼らしいアートワークがファンを楽しませています。

収録曲の解説

『股旅』には様々な色合いを持つ楽曲が収められています。以下に特に印象的な曲について詳しく見ていきましょう。

あくまでドライブ

この曲は、ドライブをテーマにした明るいトーンのナンバーです。ドライブしながら聴くことで、より一層その雰囲気を楽しめます。

ツアーメン

この楽曲は、ツアーならではの興奮やエネルギーを伝えるもので、聴く者を自然とテンションアップさせます。

またたびをする

独特のリズム感とメロディーが特徴的で、リスナーを惹きつける一曲です。奥田民生らしいユーモアが感じられます。

恋のかけら

この楽曲は7thシングルとしても知られており、慢性的なバラードにアレンジされたカバーも話題になりました。また、『奥田民生・カバーズ』にも収録されています。

リー！リー！リー！

歌詞に工夫を凝らし、意外性のある内容に仕上げられています。ライブでは、ビートルズの影響を感じさせる演出も見られました。

股旅（ジョンと）

奥田がローハイドの物真似を楽しんだというユニークなエピソードがあるこの曲は、ツアーのオープニングSEとして使われ、聴衆に強いインパクトを与えました。

遺言

この曲はユーモラスな面を持ちながらも、深い意味を与えようとした結果、少しシリアスな展開を見せています。

海猫

ファン投票で高評価を得た曲で、更なる認知度を上げました。中孝介によるカバーも好評です。

さすらい

彼の8thシングルであり、スピッツによるカバー版でも話題になりました。

イージュー★ライダー'97

これは6thシングルのテンポを落としたバージョンで、新たな魅力を引き出しています。

参加ミュージシャン

アルバムを支えるのは、奥田自身をはじめとする多くの才能あるミュージシャンが参加しています。それぞれが持つ専門の楽器やアレンジで、奥田民生の音楽作品に深みを与えています。

『股旅』は、奥田民生の真摯な音楽に対する愛情や、ファンとの絆を大切にした名作です。リリースから数十年経った今でも、その魅力は色あせることなく、多くの人々に愛され続けています。

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