肥前七浦駅

肥前七浦駅

肥前七浦駅（ひぜんななうらえき）は、佐賀県鹿島市大字音成に位置する、九州旅客鉄道（JR九州）長崎本線の駅です。

歴史

この駅は、1934年（昭和9年）4月16日に鉄道省の駅として営業を開始しました。開業から時を経て、1962年（昭和37年）2月15日には貨物の取り扱いを終了します。さらに10年後の1972年（昭和47年）2月10日には、荷物の取り扱いも廃止され、同時に駅の無人化が実施されました。国鉄分割民営化に伴い、1987年（昭和62年）4月1日からはJR九州にその運営が移管されました。近年では、2022年（令和4年）9月23日に、当駅を含む肥前浜駅から長崎駅までの区間が非電化へと変更されています。

駅構造

駅は地上駅であり、相対式のホームが2面2線設けられています。古き良き趣のある木造駅舎が現存し、改札を通ると上りホーム（佐賀方面）に直接出ることができます。下りホーム（長崎方面）へは、両ホームを結ぶ跨線橋を利用して移動します。ホームの一部は、かつてこの区間を走行していた817系電車に合わせて、2両分が嵩上げされています。

線路配置においては、下り線が比較的直線的な線形を描くものの、近隣駅でみられるような列車が一方の本線を高速で通過できる1線スルー構造は採用されていません。そのため、列車はすべて左側通行となります。過去には、この線形の影響により、上り方面の特急列車も通過時に速度制限（最高時速60キロメートル）を受けていた時期がありました。駅は現在、無人駅として運営されています。

利用状況

駅の利用状況に関して、具体的な乗車人員のデータは限られています。判明している直近の数値としては、2016年度における1日平均の乗車人員が47人でした。しかし、翌2017年度以降の乗車人員については、公表されていません。

駅周辺

駅のすぐ近くには、地域の大動脈である国道207号が通っています。駅の出入口と国道207号を結ぶ約150メートルの短い県道、佐賀県道230号肥前七浦停車場線が整備されています。周辺には、特産品の販売や休憩施設を備えた道の駅鹿島があります。この道の駅に関連して、かつて『鹿島ガタリンピック』が開催される日には、この道の駅の最寄り駅となる当駅に一部の特急『かもめ』が臨時停車し、これに合わせて駅員も配置されたことがありました。また、七浦郵便局も駅の比較的近くにあります。

公共交通機関としては、祐徳バスの「音成」バス停が利用可能です。このバス停は、駅の東側、国道207号沿いの県道肥前七浦停車場線との交点付近に位置しており、駅からおよそ200メートルほどの距離にあります。鹿島バスセンターと竹崎港の間を結ぶ路線が運行されています。

隣の駅

九州旅客鉄道（JR九州）
■長崎本線
肥前浜駅 - 肥前七浦駅 - 肥前飯田駅

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